今週の土日に予定されていたプロ野球選手会によるストはなんとか避けられそうです。先週行われたストに対しては、ストを行った選手側を支持する人が8割近くにのぼっているようです。支持の得られないオーナー側はもっぱらボケ役に回っているように見えます。本来なら敬意を払われるはずのオーナー側が、どうしてlこんなことになったのでしょうか?
ボケ役とはもちろん漫才で言う『ボケ』と『突っ込み』のことです。漫才ではまず何もないところから始まり、ボケ役がとぼけた話をして、わざと何もない均衡状態を破り、常識はずれの、正常化すべき状況を作り出します。そこへ、待ってましたとばかりに、突っ込み役が非常識を指摘し、笑わせると言った具合です。
ここで分かることは、ボケ役は世間で言う非常識を、さも常識であると信じて疑わないかのように語らねばならない、ということです。そして観衆に、そんな非常識が通用したんでは困る、と思わせます。笑いを誘うために、わざとあるべきでない、緊張状態を作り出していることが解ります。
そういう意味では、今回の騒ぎのオーナーたちは、実に多くの非常識振りを、さもそれが当然であると信じているかのように、発揮していました。『たかが選手が・・・』の名言は言おうと思って言えることではありません。利益を出すべき経営側が、パリーグを5球団にしてさらに経営を困難にしようとしているところも、謎に近い非常識振りです。
ここで感じたのは、オーナー側は落語で言う『若旦那』ではないか、ということでした。ずいぶん高年齢の若旦那ではあるんですが、役回りとしては良く似ていると思います。一代目が創業し二代目が一代目の技を引き継ぎ、最後に三代目の若旦那が一代目と二代目が築いた財産だけを引き継いで食いつぶす、というものです。若旦那の常識がいかに世間で言うところの非常識であるかが、落語の中でつっこまれて笑わせます。
オーナーに限らずファンも選手も若旦那のように、『王・長島』に代表されるプロ野球界の財産を食いつぶしてきたんだろうとは思いますが、その非常識ぶりに最後に気がついたのがオーナー側だったようです。しかしなぜ気がつくのが遅くなったのでしょうか?それはきっと、気付きたくなかったから、ではないかと思います。
-2004/9/23
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