咲き誇る桜の花の命は短くすぐに散ってしまう。その潔(いさぎよ)さが日本人の共感を呼ぶのかどうかはともかく、世の中にはその短い期間を最大限に利用しようと動きはじめる人々がいる。
ケース1:あるレストランのレジに立つ彼に笑顔で近寄り、「今夜、夜桜でも見に行かない?」などと誘ってみる彼女からは大人の香りを感じたものだ。周囲をきにしてかどうなのか彼はすぐにはウンとは言わなかったが実のところそのあと二人がどうなったのか知らない。
ケース2:「今夜行く、場所を取っといてくれ。」桜の名所の近くに事務所のある人は大変だ。桜の花が開くたびに場所取りに追われる。
ケース3:「ありがとうございます。」とおひねりをもらう人もいる。彼らは楽器好きな人々、ここぞとばかりに花見の現場にアコーディオン、バイオリン、そしてミニピアノまで持ち込み演奏していたら人が集まり、リクエストまでもらい、そして喜んだ見物客がおひねりを出すことにあいなったらしい。
桜は黙ってそこに咲いても、それを取り巻き群れたがる人々がいる。騒ぐも良し、その美しさに触れて心を洗うも良し、ついでに好きなものを食べるも良し。
-2001/3/29
●当サイトは全ページリンク・フリーです。連絡も要りません。
Copyright(C) 2000-2006 xSUNx(サン) all rights reserved.