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白い雪への淡い想い


雨音がさらさらという音に変わるとき
視界に現れるものは白き世界へと姿を変える

白い色はすべての色を集めたもの
雨上がりに現れる虹の両端の
反対側にありながらそれは同じ色

色は両端がくっついて輪を作る
その輪を彩るすべての色を集めたものが白い色
ドレミと続いてまたドが来るように
不思議に色まで同じ事を繰り返す

すべてを含むがためにすべてを覆い隠す白い色
降る雪があらゆる色を覆い隠す

すべての色を集めては返してくれるから
明るすぎるほど明るいのに
音を飲み込むから静かな世界を創り上げる
そして寒すぎる冬を少しは暖かくしてくれる

降る雪を踏みしめるときのきゅっきゅっという音と
傘に当たるさらさらという音と
明るすぎる白い世界に包まれる

その柔らかさに
転げまわりたい衝動に駆られる

でもそれは淡き想い
やがて白い色に何本もの線が出来
さくさくという音がビチャビチャという音に変わる
転がってみたかった世界が
転がりたくない世界へと姿を変える

それでも淡き想いは消えることは無い
転んだ痛さや冷たさという記憶や
あらゆる思いにつらなる形のすべてを
覆い隠してしまう白い世界に
もう一度会って見たいと思う

 -2001/01/08



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