最近は妙に暑いと思っていたら、ただ晴れ間が続いているだけではないようです。今朝のフジテレビの番組「とくダネ」で原因はダイポール現象だという報告を耳にしました。そこでさっそくダイポール現象とは何かの調査を開始しました。このコラムはその調査レポートです。
あまりよく覚えてはいないのですが今から7年前の1994年にも記録的な暑さが続きました。当時は異常気象の原因として言われていたエルニーニョ現象ではこの猛暑は説明できませんでした。エルニーニョは日本に冷夏をもたらすと言われていたからです。
そこで地球フォーラム研究システムというところが猛暑の原因を探るために活動を始めたと報告されています。知りたい方はそのサイトをご覧ください。
インド洋の過去の海洋温度と気候の変化を調べていくうちについに1999年の9月にダイポール現象を発見し、報告がなされました。ダイポール現象を理解するには上昇気流と下降気流がキーワードになるようです。
上昇気流の身近な例に打ち水があります。暖められた路地に水をまくと水が気化して水蒸気になり周囲の空気より軽くなるため風船のように上へ上へと上がってゆきます。そうすると路地の空気が薄くなり(気圧が下がり)回りの空気を引き寄せて風が吹くことになります。打ち水で風を呼べるのはこの上昇気流によります。
暖められて軽くなった空気の場合も同じような結果になるため山火事の場合にも上昇気流が発生します。暖められた屋根の上にも上昇気流は発生します。回りに木立があれば涼しい風を呼ぶことができます。
海の上では暖かい海面に上昇気流が発生し、それは水蒸気を多く含んでいるために上空で雲になり、夏らしい入道雲を作ったりします。熱帯地方でこれが大規模になると台風に発達することもあるようです。
上昇気流には雨雲がつきもので、逆に下降気流は空気が上から下に流れるため乾燥していることが多く、雲が切れて晴れ間が続くことになります。これが大規模になると干ばつになります。
西側からはアフリカ大陸、東側からは東南アジアに挟まれているのがインド洋ですが、このインド洋の西側の海面温度が上昇し、上昇気流が発生し、東側には下降気流が発生していると言われているのがこのダイポール・モード現象です。
大規模なだけに西側のアフリカ沿岸には大雨による洪水を、東側にあるインドネシアには干ばつを、そして7年ぶりに今年の日本には猛暑をもたらしていることになります。
この夏の暑さは8月いっぱいは続くだろうと言われています。涼しくする工夫をしないとこの夏は乗り切れないかもしれません。エアコンが壊れないように祈るばかりです。
-2001/7/16
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