『電車男』以来、オタクに関する番組が多くなったように思います。そこで、気になったのが、「オタク」と呼ばれる、本物の彼らおよび彼女たちに共通して言えることが、現実の異性に興味がないらしい、ということです。これは何を意味しているのでしょうか?
そういう意味において、現実の異性に恋をしてしまった『電車男』の主人公は、本物の「オタク」ではない、と言えそうです。言わば、「まがいもの」です。
異性に興味のない人と言えば、同性愛を意味するホモセクシャル(homosecsual)が最初に頭に浮かびます。ホモセクシャルは主に男性の場合ですが、女性の場合はご存じのようにレズビアンン(lesbian)です。ちなみに、異性と同性の両刀使いはバイセクシャル(bisexual)、もっぱら異性にしか興味のない人はヘテロセクシャル(heterosexual)と分類されています。
しかしそれらはまだ現実の人間を相手にしています。しかも、これが大きな特徴だと思いますが、いずれも海外からその概念がやってきました。同性愛にはそれに相当する英語が先に存在します。しかし、「オタク」に相当する英語がありません。というより、知りません。
アメリカで起きたことが、10年後には日本でも起きると言われたものです。実際、多くはその通りでした。しかし、こと「オタク」に関する限り違うように思います。異性に興味を持たないなんて、生物学的な原則から言えば、おかしいように思えます。どう考えれば良いのでしょうか?
異性に興味がない、と言っても、それは現実の、生身の異性に興味がないというだけで、アニメやゲームなどの物語に存在する、空想上の異性には惹かれるようです。遺伝子がそうであるように、生物である我々が後世に伝えようとしているのは、現実の人間の情報なら何でも良いわけではなく、好ましいと感じる人間(異性)の情報である、ということがヒントになるのかも知れません。
大げさに言えば、「オタク」に限らず我々人類の使命は、生身の人間の姿を後世に伝えることではなく、あるべき人間の姿を伝えることなんだと思います。これはつまり、現実の人間が、あるべき人間の姿ではない、と、特に「オタク」と呼ばれる人たちは、敏感に感じ取っているのかも知れません。
-2005/10/8
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