”何かヒントはないか”。売り上げが減り続ける店を何とかしたいと店内にある本を読み始めた、という話が、夜中につけたラジオから流れてきました。声の主は「本屋のオヤジのおせっかい」で知られる「くすみ書房」の久住邦晴(くすみ・くにはる)さんです。
くすみ書房に限らず最近はどこの本屋さんも厳しい状況です。ここ二十年くらいの間に、筆者の近所の本屋さんも何件か閉店しています。コンビニやネットに人が流れたことなどが、街の本屋さんが消える原因だとされていますが、「くすみ書房」の場合は、それに地下鉄の延伸という「事件」が重なったようです。
ラジオではその地下鉄延伸事件について詳しい説明はありませんでしたが、調べてみたところ、こういうことのようです。「くすみ書房」の最寄り駅は札幌市営地下鉄の琴似(ことに)駅で、駅から店までは徒歩5分とサイトに説明があります。ここまではどこにでもある話です。ところが、1999年に琴似駅〜宮の沢駅間が開業したことで、それまで終点だった琴似駅は通過駅となり、一日の琴似駅利用者が2万1千人から1万3千人に激減。これによって店に寄る人も減ったと考えられます。
”昭和22年に先代が開業し、琴似駅が出来た約30年前にその先代から引き継いだこの店を、いよいよたたむときがきたのか。その前にやれることをやってみよう”、と店舗経営に関する本を読み始めたようです。そこで人を呼ぶ必要があることを痛感し、人を呼ぶためにマスコミ受けのするイベントを仕掛けたとのことです。
それから「売れない本フェア」、「店内での朗読」、「本屋のオヤジのおせっかい」など、書店再生の試みは続いています。そう言えばその当時、マスコミを通じて耳にした覚えがあるキャッチフレーズです。
切羽詰ると、知恵とやる気が沸いてくる、ということでしょうか?
-2007/1/27
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