日が沈む頃の公園で、
芝生の上を駆け抜ける風を受けた。
風は目の前からやってきて全身を包んだあと、
背中の方に抜けてゆく。
悔しいくらいに気持ちいい。
あまりの気持ち良さに、
風を受けていない背中が震えた。
部屋の中ではこうはいかない。
窓を閉めてエアコンをかけたら、
背中を包む蝉の鳴き声は聞こえてこない。
芝生で遊び人の声も聞こえない。
薄闇の空に浮かぶすじ雲を見ることもない。
下りのエスカレータを上るような無駄を、
これまで続けてきたのかも知れない。
-2005/9/3
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