月を周遊し月の裏側がみられる旅行、周遊券(round-trip ticket)一億ドル、が発表されていますが、この旅行では地球はどんな感じに見えるのでしょうか?
宇宙旅行の最低条件は、他の旅行プランを参考にすると、宇宙空間に到達し無重力を味わうことのようです。大気圏外が宇宙空間となるため、高度約100kmを越えたあたりから外側が宇宙空間です。野口さんを乗せて無事に9日に帰還したスペースシャトルは高度約400kmくらいで地球の周りを回っているそうなので間違いなく宇宙空間を飛行しています。が、そこでこの旅行社(Space
Adventures )は、高度400km程度では、半径6378kmの地球にへばりついているようなものだ、と言いたいのでしょう。
スペースシャトルから地球を見るのは、大きなスイカに鼻がくっつくくらい近づいてスイカを見るようなもの、と言えます。月があるあたりから地球を見るのはどんな感じなのでしょうか?
月から地球までの距離が約38万kmで地球の直径が約1.3万kmなので、百円玉(直径2cm)を手に持ったまま手を伸ばして見たくらいです。かなり離れています。ちなみに普段見慣れている、地球から見る月はこのやり方だと、月の直径は地球の約4分の1なので、5円玉の穴(5mm)に相当します。
これはつまり、月から地球を見ると、普段我々が見慣れている月の4倍くらいの大きさに見えることになります。これでなんとなくイメージが湧いてきました。
さて、
CNNのニュースによると、この、宇宙ステーション経由月周遊、旅行はスペースシャトルが帰還してから一日後の10日に発表され、すでにチケットを買えるようなリッチな人が、この旅行に興味を示しているそうです。使用予定のロケットは、世界中で最も信頼性の高い(?)ロシアのソユーズだとか。
しかしそれにしても、実際に宇宙に出かけるというのはどうなんでしょうか。我々は月から地球をみたときの地球の姿、つまり黒く沈む宇宙空間にぽつんと浮かぶ青く白い地球を思い浮かべることができますが、それはあくまでも、脳の中では想像したイメージを蓄えておく場所に置かれています。ところが、実際に見ることによって、宇宙空間に浮かぶ地球のイメージが経験したことを蓄えておく場所に移動することになるはずです。
この記憶の大引っ越しによる脳内の環境変化は劇的であるにちがいありません。脳の中(司令塔)は大騒ぎです。この貴重な引っ越し代が一億ドルなら、人によっては安いのかも知れません。
-2005/8/12
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