中には間違ったことを書いてあるのが欠点とは言え、インターネットは知識がつまった膨大な百科事典であることも事実で、今ならそんなインターネットが利用できます。知識欲が旺盛な人にはこの上なく嬉しい時代です。
しかし、これはもう一方で知識だけ持っていても自慢できない時代になったとも言えます。何かを知りたいと考える意欲を持った人なら、たとえそれが電話帳であっても、ありがたいと思って”読む”かも知れません。
しかし、たいていの人が欲しがるのは”おもしろい”と感じられるものです。生活に役に立つ情報を得たいと考えて手にする実用本でさえ、そこに著者の”独創性”がにじみ出ているような本を選ぼうとします。
言葉の意味が書いてあり、しかもその意味は限られていて独創性の入り込む余地が無いようにも思える辞書のなかに、おそらく著者が日頃感じていることをそのまま書いたのではないかと思われるようなことが書かれてあれば、そんな辞書を選んで使ってみたいという気もします。
すでにあるものとは違う、自分にしか創れない新しい何かを創ろうとすれば、自分の中に潜む不合理で、怪しげで、非常識にも思えるようなことさえも、その存在を認めてしまう”素直さ”がどうしても必要になる、という気がします。
わき出てくる自分の気持ちがどんなに非常識に思えても、それを否定せずにその意味を考えるような、あるいはそれを表現して何かを創ってしまうようなこと、つまりやっとのことでわき出てきた創造性の芽を素直さでもって増幅してしまう「抜かりなさ」が、特にこれからは必要になるのかも知れません。
-2002/10/14
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