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なぜ秀作が生まれたのか?


 絵や音楽や文才にも恵まれない自分は一体どの分野に才能があるんだろうか?自分が生きているうちに見つかるのだろうかと思ったりします。優れた作品はどうやって生まれたのだろうか考えて見ました。

 楽器や英語や数学などこれらの分野ではどうしても本領を発揮するまでの間にその手段である道具を使いこなす訓練が必要ですが、大抵の人はその訓練が終わる前に挫折してしまいます。「数学は面白い。でも面白いと思えるようになるにはあのややこしい数式を扱えるようになる必要がある。残念なことにその前に諦めてしまう人が多い。」とある数学者が言っているのを聞いたことがあります。

 それでも小学生の頃には下手だと言われた絵や詩がある時期を境に面白くなり、まるで自分ではないもう一人の自分が筆を走らせているようだ、自分にこんな才能があるなんて知らなかった。という話をよく聞きます。ある時期に、あるいは何かのきっかけで新たな自分を発見する事があるのでしょうか?

 没後も人々に親しまれる作品を残した人々の生涯を見てみると私の知っている限りでも平凡で幸せな家庭に育ったという話を知りません。デカルトは家政婦との間にできた娘フランソワーズを幼い頃に無くし、その苦悩を書き記しています。有名なソクラテスには悪妻がいて、「悪妻を持つと哲学者になれる。」という言葉を残したとか。最後はソクラテスを羨ましく思う人々の罠にかかり毒薬を飲んで処刑される事になってしまいます。その時に残した言葉もそれを記したプラトンによって名言として残っています。東西ドイツに別れていた頃の西ドイツの首都ボンにあるボン駅から歩いて10分くらいのところにあるベートーベンが住んでいたという家には耳が聞こえなくなった頃に何とかして音を聞こうとしてこしらえたラッパのような道具が残されています。とても自分にはついていけない程、激しい思いが彼らを突き動かしたのでしょうか?

-2000/10/17




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