スタンダールの本を読んでいるとときどき面白いことを書いていることに気がつきます。その本にはこんな意味のことを書いていました。人間にとって大事な学問には二つあって、一つは人間の行動の原因を知ることであり、もう一つは自分が幸せになるための道を間違わないようにするための技術だと言っています。
残念ながらあまり詳しいことは書いていないのですが、今回はこのことについてもう少しつっこんで考えてみようかと思います。スタンダールが言うには人間の行動の原因を知れば、人に自分を幸せにする動機を与えることによって自分は幸せになれると言います。これは別の言い方をすれば、異性に好かれたいのなら、その異性に自分を好きになるような動機を与えれば良いということになります。
次は自分が幸せになるための道を間違わないようにするための技術ですが、これは論理学なのだそうです。しかし、この論理学をマスターする前に一生を終えてしまいそうです。個人的に一番心配なのは仮に論理学の達人になれたとしても、単純な編者はそれによって得意になって、調子に乗り、逆に痛い目に合って、幸せを失ってしまいそうです。もっとも達人なら、調子に乗ることの愚かさにすぐに気がついて調子に乗れないのかも知れないと考えると、隙が無さ過ぎて窮屈な生き方にも思えます。しかし、達人ならその窮屈であることの愚かさにすぐに気がついて・・・。
そんなことを考えてゆくと、二つの学問を身につけても幸せそのものを知ることにはならないのが悲しいところです。しかし、幸せとは感じるものであるということを考えると、その感じるものの方向へ向かう道を間違わないような技術を身につけるということなら分かるような気がします。
-2001/10/31
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