人を引きつける作品を残した人たちがその作品を作り上げたときの心境を語るときがあります。そのときの心境はいろいろな人たちの話を聞けば聞くほど大体共通しているようで、それは仏教用語でいう”無心”にあたるのではないかという気がしています。
無心である状態というのは、すべての妄念(もうねん)から解放された心の状態を示していると言われています。妄念とは煩悩(ぼんのう)に操られて起こる邪悪な思いです。煩悩は誰もが持っている欲望や怒りなどから自由になれないこころの働きです。
作品を作って有名になろうとか、金を儲けようとか、上手につくろうと考えれば考えるほどいよいよ煩悩が増し、妄念がまとわりつくことになります。それでも一見綺麗で上手そうな作品は作れますが、自分を納得させるものは作れないように思います。
作品は自分で作りながら、自分のイメージを越えるものが生まれ、作りながらそのことを発見して夢中になり、欲や世間を忘れられるとき、”無心”という心の状態がやってくるのかも知れません。
作品には自分で作り出すあらゆるものが含まれます。休みがまとまって取れるゴールデンウィークはその作品づくりに秘かに挑戦する良い機会です。
-2002/4/27
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