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犬猫日米比較論

 日本人は犬で、アメリカ人は猫だというと、それはだいぶ違うのではないかと言われそうな気がする。猫は気ままでのんびりしていて、犬は忠実で何となくせわしい。猫は放って置いても散歩に連れて行って欲しいとおねだりはしない。その代わりのんびりと暮らしている。犬は散歩につれてゆかないとストレスが溜まって機嫌が悪い。

 実は犬は普段から気を遣ってるのだろう。主人や家族のために働き、門番などは罪のない通行人に向かって吠えて脅かし、主人への忠誠心を主張しているようにも思える。悪い奴は許るせないから追いかける。犬は一生働き続けるのではないかとさえ思わせる。

 やはり日本人も自分を捨てて、誰だか分からない主人のために働き続けようとする。宝くじが当たった幸運も隠そうとする。のんびりと生きる猫を飼っている人がそんな気ままな生き方を真似ようとしても出来るものでもない。

 一人がランニングシャツを着て歩いているのに、もう一人はコートを着て歩いていてもそんなことは気にしないアメリカ。生まれたところが一番だと考える日本人でもアメリカでの開放感に慣れてしまうと住みやすいと感じるらしい。宝くじが当たると素直に喜び、隠そうとしない。定年が終わっても仕事を続けたいと生き甲斐を探す日本人とは違い、まるで仕事は必要悪だと言わんばかりに定年(リタイアー)を待ち望む。

 日本人は仕事をしないとボケが進みそうな気がするが、アメリカ人はいよいよ元気に楽しんでいるように見える。しかし、どうなのだろうか?

 犬も猫も、常に誰かの側に寄りたがり、気ままに生きているように思える猫も、野良猫になると寿命が縮むらしい。捨て猫が群れる広場のベンチに腰を掛けたとき、一匹の猫がこっちへ向かってやってきて、飼い主でもない自分の膝の上に乗ってくつろぎはじめたことがあった。しばらく、そのままにして置いたが、いつまで経ってもどかないので、仕方がないから、脇へ移してその場を去ったことがある。

 また犬も猫も自分のなわばりを守ろうとして普段は見せない姿を見せることもある。ここは自分の場所だと主張して譲ろうとしないのは犬も猫も同じだと思う。いよいよ脅威が近づいたとき、猫は同じネコ科の虎に変身し、犬は同じイヌ科の狼に変身する。できればそんな変身はしないで済ませたい。

 犬のくせに気ままなスヌーピーがアメリカで生まれ、猫なのに忠実そうなキティちゃんが日本で生まれたのは興味深い。


 -2001/10/20




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