今のDVDより容量が大きい次世代DVDも、例によって二つの陣営に分かれているようです。ソニー陣営の「Blu-Ray」(以下BD)と東芝陣営の「HD
DVD」(以下HD)です。最近聞こえてくるのはBDの方が優勢、といニュースばかりです。ところが、家電分野へも色気を出しているマイクロソフトは、HDを支持しているようです。その理由は何なのでしょうか?
それは、HDの方がパソコンに向いているから、だそうです。HDのどこがパソコン向きなんでしょうか?基本容量はBDが25ギガバイト、HDは15ギガバイトで、HDが負けています。二層・三層構造とすることで容量は増やせても、値段が上がるのでこの勝負は五分五分、という気がします。
パソコンに向いている理由の一つは、HDに採用されている「マネージドコピー」にあるようです。これがあると、映画などのコンテンツを自分のPCにコピーすることができるからです。BDにはこの機能はありません。そして二つ目は、マイクロソフトが設計したインタラクティブ技術の「iHD」がHD
DVDに採用され、一方のBDにはJavaが採用されていることだろう、と思います。
しかし一番のポイントは、今回の次世代DVDの闘いは、かつてのベータとVHSのときとは事情が違っている、という点だと思います。今回は主に容量が増えただけのマイナーチェンジで、次世代というほどのもんじゃない、という気がします。
ベータとVHSが登場したときには、それまで家庭用ホームビデオは無いに等しかったのですが、次世代DVDの前には現在のDVDがあります。しかも、レーザーの色がBDもHDも、赤から青に変わったものの、ディスクの大きさは現行と同じ直径12センチ、厚さ1.2ミリです。
ベータとVHSではカセットの大きさも、テープに記録するフォーマットも異なり、兼用デッキは不可能でした。しかし、今ならDVD-RAMでもDVD-RWでも両方かかるDVDレコーダーが普通になっているように、そのうち、両方式の次世代DVDが再生できるプレーヤーが登場するに違いありません。
しかも、現行DVDの画質でも困らない人が多いため次世代DVDが普及するには時間がかかるだろうし、そうこうしているうちに、両対応のドライブも登場するだろう。そうであるなら、我が社のインタラクティブ技術を採用しているHD
DVDを支持しない理由がない、とマイクロソフトは考えているのかもしれません。
-2005/11/18
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