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なぜ部屋の照明にこだわるのか?


 いつからか雰囲気の良い店に入ると、何がその店の雰囲気を良くしているのかが気になり、原因を探るようになっていました。気を付けて見ていると、椅子やテーブルにもこだわりがあることは解るのですが、一番効果的なのは照明のように思います。つまり、しゃれた店が持つ非日常性は、どうも照明が演出しているようなのです。いわゆるライトアップというやつです。この非日常性を自分の部屋に持ち込むことは可能なのでしょうか?

 そう思って、部屋の照明をすべて柔らかい白熱電灯に変えてしまおうかと考えたことがあります。しかしそれでは暗くて電気代も高い、などの厳しい現実にぶつかりました。日常と非日常を併せ持つことは可能なんでしょうか?

 結局日常の代表たる天井の蛍光灯はそのままにして、テーブルに白熱電灯のスタンドを置くことにしました。木の台に和紙のシェード(かさ)がついたやつで、和室の畳の上にも同じようなものを置いています。スタンドそのものは3000円程度ですが、電気代節約のために付属の電球の代わりに、電球と同形状の電球色の蛍光灯を取り付けています。一個1000円で売っていて値段は普通の電球の10倍ですが、電気代は5分の1程度です。ただしこの種の蛍光灯は、明るさを変えられる調光式のスタンドには使えないようです(明るさを100%に固定すれば可能)。

 普段は天井の白い蛍光灯を使い、夜が更けるにしたがいスタンドの柔らかい光に切り替えて、さらに夜中になると、5Wの豆球が常夜灯として点くという具合にしてみました。これは、夜が更けるに従いリラックスできるようにして、夜中には自然に眠くなるような、照明による仕掛けをしたことを意味します。

 その使い心地ですが、いい感じです。これは電球の色が、数十万年もの間、我々の先祖たちを野獣から守ってきたたき火の色を連想させるからかも知れません。安心感は、すみやかに眠りに就くために必要な、重要な要素の一つです。照明にこだわれば、安く部屋の雰囲気を変えられる、ということは確かなようです。

-2005/10/17




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