コンビニのトイレを、店員に声をかけずに黙って使うのは常識、と考えている人もいれば、必ず声をかける、という人もいるようです。「トイレを貸してください」と店員に声をかけることはどういう意味を持つのでしょうか?
トイレは、モレるかもしれない、という緊急事態から我が身を救ってくれる小さな天国です。しかし、その数は限られています。そのへんに用を足そうにも草の生い茂る野原は無いし、都合よく知り合いの家もありません。公衆トイレはあっても汚いしパチンコ屋のトイレも入りづらい。となれば、向かう場所はコンビニしかありません。しかし、コンビニ側は我々を歓迎してくれるのでしょうか?
たしかに、使われると汚れるという面もあります。ウチは公衆便所じゃないぞ!、とブツブツ言いながらトイレ掃除をする店員もいるかもしれません。
しかし一方では、コンビニにとってプラス面もあります。掃除の行き届いたきれいなトイレは限りなく安らげる場所となりますが、トイレが安らげる場所であるのなら、同じ建物にあるコンビニもまた安らげる場所であるに違いない、とイメージさせてしまう心理的効果があるからです。つまり、”安らぎ”のイメージがコンビニにも付加されてしまうというわけです。
こうしたイメージの改善は、下手な宣伝よりはるかに効果的です。よく知られたこの事実を、抜け目のない経営者が見逃すはずがありません。しかも、急いでいない人の多くは、”有料”トイレ代として店の品物を買ってくれたりします。
しかし、良いことばかりではありません。
店にとって心配なのは変なやつが来ないかということです。トイレを汚すんじゃないか。万引きをするんじゃないか。そして極めつけは、爆弾を仕込むんじゃないか、という懸念があるわけです。
「トイレを貸してください」と店員に声をかけることは、”私は怪しいものではありません。こうやって堂々と声と顔を披露していることが何よりの証拠です。私は、この店のきれいなトイレをきれいに使おうとしている善良な市民です。ご安心ください”、とその意を伝えているわけです。
かくして堂々と用を足すことになりますが、まだ安心はできません。ホッとできる場所は、忘れ物をしやすい場所でもあるからです。ケイタイとか財布とか、置き土産にしないように気をつけましょう。
-2006/6/10
インタラクティブリンク
インタラクティブリンクは、このページへのリンクがあるページへの直接リンクです。
記事関連のお知らせ
当サイトは全ページリンク・フリーです。連絡も要りません。
Copyright(C) 2000-2007 xSUNx(サン) all rights reserved.