読んでいる間中、もし読者が快感を感じ続けるのなら、それはきっと読まれる文章です。観客を磁石のようにスクリーンに引きつけるために、ハリウッドの映画には2、3分おきに笑えるシーンが挟まれる、とも言われています。またベストセラー小説も、同様に飽きさせないように、小話を挟むそうです。
小説がマラソンならコラムは短距離走のようなもの。読まれるためにはそれなりの仕掛けが必要になりそうです。たとえばミステリー小説風コラム。タイトルや見出しで読者に疑問を与えて答えを知りたい、という欲求を沸き上がらせ、段落ごとにヒントを与え、最後にどんでん返しがあって閉めるパターンです。当サイトでもこの手法はよく使いますが、なかなかうまく仕上がりません。
書きたいのが名作風コラムです。世に長く聞かれ続ける名曲があるように、繰り返し読みたくなるコラムがあっても良いはずです。私は、サイモンとガーファンクルの名曲「明日に架ける橋」を聞いたとき、その信号レベルが中盤までは小さく、最後に大きくなって盛りあげるパターンが、コラムにも応用できるのではないか、と考えました。
日常のありふれた話が中盤まで続き、その後思わぬ展開になり盛り上げて終わるというパターンです。これは後に有名人になった人物についてのコラムを書く際に使えそうです。
よく狙うのは点と点を結んで線にするコラムです。これはミステリーの手法にも似ていますが、何の関連もなさそうな出来事Aと出来事Bを結んで線にするという手法です。これができると、脳内では一つの記憶ともう一つの記憶を結ぶネットワークができあがり、えもいわれぬ快を生むように思います。
これ以上書くと、読まれるコラムではなく、”読まれるパターン”になりそうなのでこのくらいにしたいと思います。
-2005/12/1
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