企画、制作を自ら担当しホームページを開設。その後の広報活動を続けていくうちに、訪問者が現われ、リンクも貼ってもらい、掲示板に書き込んでもらったりと一通りのことを経験した後、以下のような疑問にぶつかることがよくあります。
「自分は何のためにホームページをやっているのだろう?」
■訪問者数の妄想と現実
多いにこしたことがないのが訪問者の数を示すカウンターですが、編者は自分の作ったホームページの訪問者が多いのか少ないのか知りたくなって調べたことがあります。その結果はすでに別のテーマでアップしていますが、頻繁に更新しているホームページでも一日に20ヒットくらいが平均でした。日本のネット人口は約3000万人だと言われていますが世界のホームページの総数は3億を超えているようです。これを考えると一日20ヒットもあればまずまずなのではないかと妙に納得したりします。
アクセス数を増やすための支援サイトも存在します。そんなページを訪問しながら感じたのは、アクセスアップという広報活動にのみエネルギーを費やすのは何となく空しいということでした。
■本当は何を求めているのか?
ホームページをつくることが目的なら、ホームページの開設と同時にその目的は達成されたことになり、更新の意欲はどこかに消えて行きます。更新を続けようとするのはホームページが何かの目的のための手段である証拠だと思います。その目的とは何なのでしょうか?思い付くままに書いてみました。
- メガヒットホームページを目指す
メガヒット、つまり訪問者が100万を超えるサイトのことをこう呼ぶようです。どうせホームページを作るならメガヒットを目指すのも夢のある話です。ところがこれは容易ではありません。ちなみにYahooJapanの収入の9割は広告だそうですが、一日に1億7千万ページが閲覧されているという報告があります。個人ページの現実はどうなのでしょうか?
100万市民を擁するジオ・シティには優れたホームページが多いのですが、編者の知る限りメガヒットのホームページはあまり見たことがありません。本当にこれを実現しようと思ったらホームページの企画、制作、広報について地道な努力を嬉々として続ける必要がありそうです。並の努力では有り得ないことですが、不可能ではないと思います。
- 自己表現とその発表の場を求める
Webページの特徴である画像と文字を使った自由なレイアウトやリンクを用いて創り出すホームページはその作者独自の創造的な作品だと考えることが出来ます。独自のものを創り出すという作業はそれ自体に楽しみがあるため、この種のページでは広報活動には手が回らないでしょうが、訪問者の中にはきっと宣伝係を買って出る人もいると思います。荒らしが来ないように誰にも教えない人も当然いると思いますが・・・
- 人との出会いを求める
ホームページにおいて自己主張(表現)をすることにより、その訪問者が同性であれ、異性であれ、価値観を共有できる人に出会えるというチャンスが生まれてきます。もっとも現実的でホームページ開設後に手応えを感じるのはここにあるように思えます。だとすれば、訪問者がHPにたどり着きやすくするためにある程度の広報活動はどうしても必要になってきます。訪問者も程々の方が味のあるホームページを維持することができそうです。
このコラムを書いている間に「スタンダールの言葉」という本の中に出てくる、確か彼が妹に向けて書いた手紙の中の言葉を思い出しました。それは「本を書く人は機嫌が悪い人が多いから、本もあまり信用しない方がよい。」というものです。そして彼自身も「自分が幸せになるに従って自分の文章は面白くなくなってきた。」と別のところで書いています。どんな精神状態の時に面白いホームページを作れるのでしょうか?妄想と現実の間のギャップに苦しむときはもしかしたらチャンスなのかも知れません。
-2001/5/16