「もうとっくの昔に無線LANはやっとるわい。」という人もいれば、「自分もそのうち・・・」と考えている人もいるだろうと思います。前者は半分冷やかしで、後者は導入のメリットをチェックしておきたい、と言った期待があるのではないかと考えるに及び、今頃になって筆をとることにしました。
<よくある導入の動機>
すでに有線LANを使用している人ならご存じのように、はみ出した配線は美しくありません。さらにノートPCであれば、動かすたびに接続部分の寿命が縮むのではないか、と気になります。
問題はそうした美観や信頼性だけではありません。無線LAN導入で、どこにでも持ってゆけるというメリットがあります。トイレはもちろん、天井裏でも、近くの公園にでも持ってゆくことが可能です。なにしろ、PCは別名高級電子書籍でもありますし、おなじプロバイダーへの支払いで複数の人がインターネットに接続できる、という経済的なメリットも無視できません・・・、
ど言ったようなことが動機のすべてであるならば、雑誌広告や関連企業の思うつぼかも知れません。なぜならば、美観を気にする人なら、有線であろうが無線であろうがきれいにするだろうし、ノートPCを使っているにしても行儀良く使うだろうと思うからです。しかも、そんなにたびたびトイレにはもってゆけないだろうし、天井裏は暑くて寒いし、さらに公園では、近くであろうが遠くであろうが、集中できません。
<個人的な別の動機A>
ケーブルテレビやADSL、FTTHと呼ばれる光ケーブルを利用している人なら、その高速なインターネットを自分だけではなく皆で楽しみたいと思うはずです。ところがそのためには、ルーターという信号を振り分ける機能を持つ装置が必要です。しかもこのルーターの性能によって、契約した速度が出ないことが多いようなのです。
ルーター機能がついた無線LANなら、そうした要求に敏感に反応した製品を手に入れることが可能となるはずです。100Mbpsの高速インターネットを分配することになるFTTHでもそれほど気にならないくらいに高速になっている(90Mbps程度)ようです。
と言っても、それは有線LANの話です。肝心な無線LANはどうなのでしょうか? 無線LANについては現在、3種類の規格があるようです。簡単に分類すると・・・、
1)IEEE 802. 11b : 使用周波数帯=2.4ギガヘルツ、 最大転送速度=11メガビーピーエス
2)IEEE 802. 11a : 使用周波数帯=5.2ギガヘルツ、 最大転送速度=54メガビーピーエス
3)IEEE 802. 11g : 使用周波数帯=2.4ギガヘルツ、 最大転送速度=54メガビーピーエス
となりますが、3番目はニュースで伝えられているように、この6月でIEEE(アイ・トリプル・イー)の802委員会で正式承認されました。この11g規格は広く普及している11bと周波数が同じである、という点が強みです。
11aと違ってこれまでの11bと使用周波数帯が同じであることから、おそらく共通の高周波回路やアンテナが使えるために、同じ値段でも性能が上であるに違いない、と推測できるからです。
<個人的な別の動機B>
これはついでと言えばついではありますが、この際バックアップ用のLAN対応ハードディスクも購入したかったという事情があります。このLANに直接つながるハードディスクのメリットは、と言うと・・・、
USBやIEEE1394に比べるとスピードでは劣るものの、バックアップのために、いちいち線をつなく必要がない、という点が最大のメリットです。
これまで、バックアップのためにUSBなどへの線をいちいちつながなければならない、という少しばかりの面倒さが嫌悪刺激となって、貴重なファイルのバックアップを先送りしてきたのではないか、と昨年に続いて今年もハードディスククラッシュの憂き目にあった筆者は考えました。
<製品の選択>
どのメーカーの製品を選ぶべきか、という点についてはよく解りません。使用しているPCとの相性もあるだろうし、比較テストをやったわけでもないし、やったとしても判定が難しい、と思うからです。
結果的に購入したルーター機能付き無線LANは、11g対応品をいちはやく市場に投入したものの、その評判が今一歩だったらしいM社の、第二弾(WHR-G54/P)です。おそらく、第一弾の教訓が今回の商品に生かされているような、期待を持たせたこと、しかもたまたま発売直後に店で見つけたから、です。
さらには160Gバイトの同社のネットワークドライブを同じ店でみつけたからです。同じメーカーなら、先のルータ付き無線LANとの組み合わせテストも、当然のことながら実施しているはずで、導入もスムースにいくに違いない、と思わせました。
しかし、このネットワークドライブにはイヤな噂が流れているのです。それは、ファンの音がびっくりするほどうるさい、というものです。ところが、それほどでもない、という情報もあるのです。気にはなりましたが、買うことにしました。
<導入後の感想>
6月7日に購入してから、3週間が経過しました。使用感を書いてみたいと思います。
1)ネットワークドライブ(HD-LAN54F 160GB)の騒音は?
机の上のPCの横に置けばうるさいだろうと、思われる音です。風を切るファンの音の他に高域の共鳴音のような音がします。それでも、2、3メートル以上離れたところに置くのが普通の使い方だろうと思いますので、それほど問題だとは思えません。
AC電源が内蔵されているためにACアダプタが不要で、すっきりしているというメリットがある反面、内蔵した電源を冷やすためによけいにファンも回っている、ということなのでしょう。
2)セットアップに要する時間は?
これはねらい通りで、ケーブルインターネットのJ−COMを利用しているために、ルーターのメーカー名や機種名を登録する必要がありましたが、それを含めても数十分で設定終了。
さらに、ネットワークドライブとの相性は抜群で、つないだだけでネットワークコンピューターに登場します。
3)バックアップは簡単になったか?
線をつなぐ必要がない、という簡便さのためか、それとも最初だけなのか解りませんが、いまのところ苦もなくバックアップをやっています。
4)スピードは上がったか?
ダウンロードテストの結果は5.5Mbpsでした。J−COMの8Mbps契約で実測5.5Mbpsは速い方です。ルーター採用前は1.9Mbpsくらいでしたから、これは改善です。
5)部屋はきれいになったのか?
ごたごたした線をすっきりさせたい、という購入の動機の一つは、やっぱり本心ではなく、いいわけだったのかも知れない、と自らの心理と行動を分析しています。
-2003/6/30
-2003/7/5 スピードテスト結果追加
●関連コラム
●当サイトは全ページリンク・フリーです。連絡も要りません。
Copyright(C) 2000-2006 xSUNx(サン) all rights reserved.