下り8Mbps実現の根拠は北米や韓国で使用している高速タイプのADSLモデムを使用するからということになります。その性能が最大8Mbps。フレッツADSL等で使用しているモデムは最大1.5Mbps。1.5Mbpsの性能が瞬間最大であるように、最大8Mbpsもやはり瞬間最大のようです。以下にこのあたりの事情とADSLの基本をまとめてみました。
- ネットの高速化で何が変わるのか?
編者はCATVインターネットを利用しはじめてから2年ほどが経ちました。接続会社はJーCOMでタイタスの時から利用しています。それまではアナログの56Kbpsでした。現在のJ−COMの実力は400Kbps程度ですが常時接続も加わって以下のようなメリットを体感しています。
- ダウンロードが早いことの意味
インターネットエクスプローラーの最新版がダウンロード可能になると早速ダウンロードしています。要する時間は5分程度です。MP3の音楽データは2分以内に可能です。トップページに画像を多用したホームページ閲覧にもストレスを感じません。インターネットラジオは高音質で視聴可能です。
- 常時接続の魅力
いくら使ってもお金が余分に掛からないので、請求書を見て青くなることが無くなりました。これはストレスの多い現代社会では重要な部分です。あいた時間にすぐ使える。天気予報はネットで確認するようになった。夜更かしが減った。新聞を見なくなった。などがあります。
したがって低料金であるのなら何も8Mbpsもなくても十分有り難い所です。
- ISDNの役割は終わった?
同じ電話線を使いながらISDNの方は2回線使えるということや1回線で64Kbpsということで開始当初はあこがれたものですがそれからもう20年以上経過しています。ISDNは日本やヨーロッパで普及しており、編者もISDNの威力を体感したことがあります。それはヨーロッパと日本の間で行われたテレビ会議に参加したときのことです。専用の部屋があり双方が5,6名で会議を行います。そのシステムは2回線使っていると聞きました。画面は普通のテレビのサイズで映し出され動きも比較的スムースで、音声はいすに掛けたままそのまま喋れば良いのですから「これは使える」と感じました。
ところが技術は進歩し、同じ電話線を利用してより多くの情報を送る方式(xDSL:ADSLを含む)が考案され、ISDNは利用効率が悪い方式だと言うことになりました。SMAPをTV宣伝に起用するなどISDN普及を強力に押し進めてきたNTTとしてはこれまでISDNに投資してきた費用を取り戻したいためか、あるいは通信が伝えたい人と受け取りたい人達のためにあるという本来の目的を忘れてしまったためか、ADSLの日本での普及は遅れ、韓国などに大きく遅れを取ることになりました。韓国では9割が高速ネットサービスを利用しているという調査報告があります。
もう役割は終わったと言っても現存している以上、ISDNからADSLへの妨害は当分続くことになります。
- ADSLとは何か?
専門用語をそのまま使っているところが分かり難い所ですが、しかし考えてみればラジオのAMやFMも専門用語なので浸透していくということでしょうか?ADSLは高速電話線接続と呼んだ方が分かりやすいと思います。これまでの電話線を使うわけですから同じくモジュラージャックから利用します。ADSLモデムを内蔵したPCも出始めたのでこれまでのモデムのように使えるようになると思います。そうするとオンラインサインアップであっという間に接続完了となるときが来るということですが、まだ先になりそうです。
従来のアナログ回線に使用しているモデムも最初は外付けでした。モジュラージャックのコンセントとPCの間にモデムを入れていました。それがADSLモデムになったということになります。
- 従来のモデムの進化
初期
電話ケーブル シリアルケーブル
後期
電話ケーブル
- ADSLモデム接続の変化
現在
| モジュラージャック |
→ |
スプリッター |
→ |
ADSLモデム |
→ |
PC |
| → |
電話機など |
|
|
電話ケーブル 電話ケーブル LANまたはUSBケーブル
将来
| モジュラージャック |
→ |
スプリッター |
→ |
PC |
| → |
電話機など |
電話ケーブル 電話ケーブル
*すでにNECからADSLモデム内蔵のPCが発表されています。
→ニュース・リリース(http://www.nec.co.jp/japanese/today/newsrel/0105/2901.html)
*ISDNとADSLは併用できないため一端アナログ回線へ契約を切り替える必要があります。
- 下り最大8Mbpsの根拠は何か?
ADSLモデムのうち最も高速なモデムを使用することがその根拠になっています。モデムの種類と使用接続業者を整理してみました。
- Annex A
Yahoo!BBでメインで採用する予定のタイプで、下り最大8Mbpsが可能だとされています。北米仕様といわれるADSLモデムです。北米ではISDNが普及していないことが逆に幸いしISDNから干渉(妨害を与えて通信速度が下がってしまう)が無いためスピードが速いのが特徴です。Yahoo!BBではこのモデムをメインで使用し、このモデムが使えない場合は下のAnnexCを使うことにしているようです。
- Annex C
- G-lite(ハーフレート)
フレッツADSLで使用しているモデムです。1.5Mbpsが最大速度とされています。USB接続のモデムも6月下旬からメルコより販売されます。Aタイプに比べ帯域が低いのは隣接したISDN回線からの妨害波成分を使用しないようにするためその分速度が低下しています。
- G.dmt(高速タイプ)
東京メタリック通信が高速サービス用に採用しているタイプで下り最大6Mbpsとされています。東京メタリック通信は3Mbpsサービスと称しています。Yahoo!BBで、AnnexAが使えない場合にこのタイプを使うことが予想されます。