ネットにつながるコンピューターとプログラミングの知識があればウィルスが作れる。しかし、それを害を及ぼすウィルスにするには意志が必要で、つくる能力がある人はいくらでもいても実際につくって配布する人には理由が必要だと思う。つくる人は人間だが、まるで機械のようにどこかが故障している。
機械が故障するのはたいていそれを使う人間の方に原因がある。使い方を知らない。点検をしない。無理な使い方をする。だから故障する。複雑に絡み合った人間社会なら必ず、どこかでミスが起きる。だからどこかで人間が故障する。正確にいうと皆に害を与える人々が現れる。ウィルス作成者を弁護しているわけではない。ウィルス作成者は直接自分の故障に気づいて修理すべきだと思う。人に害を及ぼしても自らは救われることはなく、地獄の苦しみを深めるだけだ。
機械の故障にはかならずその原因が存在するように、ウィルス作成者にもその作成に至った理由が存在するはずだ。最近つながりにくくなったプロバイダーからウィルスを警告するメールが届いた。そのなかにCodeRedWormがある。メールによると感染対象はWindows
2000/NT 等の一部の環境であり、感染症状はWebページの改竄、任意のホストにDoS攻撃等とある。
殺人犯人はその攻撃相手を敵だと考える。無差別に殺人を行う殺人者は自らを受け入れない社会を敵だと考える。敵は常に攻撃の対象になる。そして罪のない人達がその社会の代表者として犠牲になり、自分は社会から制裁を受けてたいていは死刑になる。死刑になるのはもう治る見込みがないという判断をするからだろう。
ウィルスによる攻撃にも敵が存在するに違いない。CodeRedWormの感染対象はウィルス作成者にとっての敵、本当の敵が別にいる場合は、とりあえず敵に回してもそれなりに言い訳の出来そうな対象を選ぶことになる。Windows2000、NTそして一部の環境もマイクロソフト社の製品であり、マイクロソフトはその独占によって敵にされても仕方がないような言い訳をウィルス作成者に与えている。
被害を受けるのはそのサーバー管理者と利用者だが、あまりに被害が続くとシステムの変更を余儀なくされる。そう願うウィルス作成者の意志を感じるのは編者だけだろうか?
■メールで紹介されていたウィルス情報サイトとツール