ノートPCに内蔵されている無線LANがある日突然動かなくなり、仕方なく有線LANにして使っていました。しかし線がつながっているというのは不自由なものです。やがて、この困難には以下の選択肢があることに気がつきました。
(1)このままにしておく
(2)修理に出す
(3)PCカードタイプの無線LAN子機を買う
(4)USBタイプの無線LAN子機を買う
(1)のように、これ以上このままにしておくことはできません。とはいっても、(2)の修理に出すのは大変です。たしかにサービス期間の三年以内ではありますが、ハードディスクにはいろいろなデータが入っているし、しばらく使えなくなるのも困ります。(3)のPCカードタイプの無線LAN子機を買おうかと思いましたが、自分のノートPCについているのは最新の特殊なカード(ExpressCard)で、残念ながら無線LANカードは販売されていないようです。
ということで、消去法でUSBタイプの無線LAN子機を買うことにしました。近所のさくらやに買いに行ったところ、コレガの11g/bタイプが、ポイントつきで2980円です。PCカードタイプより出っ張りますがかなりコンパクトです。またこの値段なら、修理の煩わしさを考えると、タダのように安い、と言えます。
さっそく自宅に帰りドライバソフトをインストールし、USB端子に子機を差し込んだところ、LEDがピコピコ光ってあっけなくつながりました。設定も必要なしです。しかし、良いことばかりではありませんでした。
■和室だとネットにつながらない
居間だと問題ないのに隣の和室に持ってゆくとつながりません。そこで、無線LAN親機のAirStationの位置を変えてみたものの変わりなし。不思議に、PCを持ち上げるとつながります。そうこうしているうちに、あることに気がつきました。
■無線LANのタダ乗りをしていた
もしやと思い、無線LANの親機の電源を切ってみたところ、窓の近くに置いたノートPCは見事にインターネットにつながっていました。いわゆる無線LANのタダ乗りというやつです。
■使える無線LANが複数存在
無線LANのユーティリティーソフトを使って、飛び込んでくる電波をモニターしたところ、窓の近くだと電波が七つ存在しました。そのうち三つはセキュリティがかかっていますが、残りの四つは無効になっています。たまたま買った子機がコレガ製だったためか、同じコレガ製の、誰かの親機につながっていたようです。
窓の外から電波が飛び込んでくるため、座ると電波が弱くなりつながらなくなっていたようです。今では、電波が強く一番安定している自分の親気に設定して、問題なく使えるようになっています。
こうした体験からよくわかったことは、意図せずに他人の無線LANにタダ乗りしてしまうことが十分にありうるということです。もちろん悪意はありません。とはいえ、他人が契約している通信路に割り込んで無断使用したことになります。これは犯罪ではないのでしょうか?
有名な通信関係の法律に、通信の秘密があります。飛び交う電波を偶然い傍受し、その内容を聞いてしまうことはよくあります。しかし聞くだけでは罪になりません。その内容を人に話せば罪になります。無線LANの場合、無線LANの電波が入ってきても、データは独立しているため、ついでに傍受することはありません。ただ、自分がその通信絽を使って話(データ)のやり取りができるだけです。通信の秘密の違反にはなりません。
つまり無線LANのただ乗りは犯罪ではない、というのが私の主張です。理由はもう一つあります。それは、無線LANもインターネットも通信路という名の公共のインフラで、家の前の道路と同じように、ただで歩けるのが本来のあり方ではないかということです。もちろんセキュリティを解除して進入すれば話は別です。
そして、どの道を通っても、泥棒行為は犯罪です。
-2007/1/14