破(わ)れ鍋に綴じ蓋(とじぶた)はどんな人にでもふさわしい配偶者がいることを意味し、さらに相手は身分相応が良いという意味ですが、なぜ破れ鍋と綴じ蓋なのでしょうか?編者はここに人と人とのつき合いのなかで重要な要素となる類似性と補完性があると考えています。
破れ鍋とはひびの入った鍋です。おそらく鍋はひびさえ入っていなければ自分はもっと言い鍋なのにと思っているでしょう。そしてこのひびは何とかならない物だろうかと考えるに違い有りません。一方綴じ蓋は入ったひびを繕った蓋です。つまり、繕うスキルを持った蓋とも言えます。蓋はきっとこう考えているでしょう。ひびさえ入っていなければ自分はもっと良い蓋であったに違いない。それでも自分には繕う能力がある。
そんな鍋と蓋が出会うとどうなるでしょうか?お互いのひびを眺めながら、どこでひびが入ったのかなどと話が弾むに違い有りません。これは出会いを容易にする類似性の効果だと考えることが出来ます。しかし、その話も長くは続かないでしょう。ところが、蓋に繕うスキルがあれば、鍋を繕うことが出来、蓋はそこで自分の存在価値を確認することができます。一方鍋は繕ってもらって助かることになります。
このひびを繕うことが役に立つのは相手にひびがある場合だけです。もし、ひびが一つも入っていない鍋が隣にあっても、その鍋はひびを繕うスキルを必要とせず、その価値を認めることがむずかしくなります。
さて自分にとってのひびとは何で、それを繕うとはどういうことなのでしょうか?そえは、もし自分が破れ鍋なら綴じ蓋に出会ったときに気がつくのかも知れません。
-2001/11/14(タイトルヒントGAIA)
●当サイトは全ページリンク・フリーです。連絡も要りません。
Copyright(C) 2000-2006 xSUNx(サン) all rights reserved.