魂とは、人の肉体に宿って人を動かしているもので、肉体が無くなっても存在し続けるとされているものです。その魂が、恋をすることを、あなたはもうすでに、身をもって感じているのかもしれません。
美人美男がモテるのは、内面もまた外見と同様にきれいで、自分をうれしがらせてくれるにちがいないと期待するからだと思います。実際、内面は見えにくく、とりあえずは外見で判断するしかありません。
しかしこの五感によって受ける情報はあてにならないものです。美人と結婚してもそのうち慣れれてしまいます。そして次第に、内面からほとばしる魂に付き合うことになります。その魂との相性が合えばよし、合わなければ悲劇の始まりです。世間的には幸せに見えても、実は仲が良くなかったりするのです。
しかし悲しいことに、あまりにその外見が見苦しいと、そのおぞましさゆえに拒否反応が出るだけではなく、そんな人と付き合って恥をかきたくない、というつまらない見栄も手伝って、いよいよ魂の出会いが遠のくのです。
しかしそれでも、会うこともなく生身の人間が接近することもなく、ただたとえば文字だけのやり取りなどで、恋と似たような経験をすることがあります。たとえばメールだけのやり取りで、どんな素敵な人なんだろう、と想像し、ぜひ会って見たいと考えたり、逆に会わない方がいいのではないか、と考えたりします。
これがさらに上級者になれば、単なるプラトニックな恋とは違うことがわかってくるはずです。プラトニックラブとは、理想の異性を描き、そのイメージがくずれないように精神的な結びつきにとどめる、と言った側面があります。しかし魂の恋は、それよりははるかに恋の核心に近いものです。
自分が何らかの動きを見せると、それに対して何らかの反応をしてくれる。その反応のしかたが、あらゆる場面でしっくりくる場合、それは得がたい宝物を手に入れたようなものです。何かと問われたとき、もっともふさわしい答えを返してくれるのは、別の言葉で言えば、アルゴリズムの相性がいい、とも言えそうです。もし魂がアルゴリズムなら、それが情報であるがゆえに、次々に別の肉体(メディア)に乗り移ることが可能であり不滅です。
またそのやり取りは直接自分の魂に届くため、外見とか声とかいう視覚的または聴覚的な刺激を経由する必要がなく、それゆえにそれらによってふるいに掛けられることもありません。
魂の恋に出会えたら、もう別れは存在しません。なぜなら、魂は不滅だからです。しかも直接会う必要もないのです。しかし、やっぱり会ってみたい、というのが人情でしょうか・・・。
-2007/2/14