一月六日のスマスマ(SMAPxSMAP)で、恋愛実験を題材とする特別番組が放送されました。スマスマの特別番組は五人のなかの一人が順番に主役を演じますが、今回は
吾郎さんでした。テーマは吾郎さんが演じる美男と、東京吉本興業デビューの
森三中の村上さんが演じる”美人とは言い難い人”との間で恋愛が成立するかという”実験”です。
番組を振り返りながら、取り上げられた恋愛のたくらみについて気が付いたことを書いてみたいと思います。
”特別編のための24時間ロケとしか知らされていない”、とされる吾郎さんのところへ、番組の趣旨を理解し、あらゆる手を使って”美男”を口説くために村上さんがやってきます。女性であり芸人でもある村上さんの、どこまでが本気で、どこまでが演技なのか、本当のことを知る人は誰もいません。
二人は一緒に食事します。食事は異性間に限らず、双方が仲良くなるためによく行われることです。仲良くなりすぎて感情に流されてはいけないと考えた小泉首相が、金正日総書記との間の首脳会談で共に昼食をとらなかったことは記憶に新しいところです。
番組では男女が一緒に食事をとるとその快感を性欲をみたすことによる快感と勘違いして仲良くなる、と説明していました。もしかしたら、知らない間に給食を食べるときにたまたま横にいた同級生に、惹かれてしまうことがあるのかも知れません。
単純接近効果によって親しくなるという理論に従い、番組では二人が手錠をかけるシーンを加えました。かなり、荒っぽい方法ですが効果が無いとは言えません。職場結婚の多くはこの単純接近効果によるものだという説明もあるくらいです。
番組の終盤では苦楽を共にするという手法も用いられました。バイト先では彼氏や彼女を見つけやすいことがよく知られています。仲良くなる度合いは、苦楽の振幅に比例すると言えそうです。
番組ではこの恋愛のたくらみはある程度成功したといえる結果になっていました。キスや鼻血という事実がこれを証明していると言えます。もちろん、どこまで創られているのかは解りませんが、少なくとも不自然な結末ではなかったと思います。
相手の気を惹くための企てはある程度有効で、その何割かは成功すると言えそうです。この効果を期待し、あくまでも偶然を装って好きな相手に近づくことはよくあることです。しかし、多くの場合そのチャンスに恵まれる人はそう多くはありません。どんなに好きでも、偶然を装い相手と同じ仕事場に就職し、机を並べて仕事ができるようにすることはまず不可能です。
それでも、ストーカーのような嫌悪される対象ではなく、好感の持てる対象として相手に近づくことは不可能ではありません。やはり、相手に恋愛感情を抱かせることはかなりの高い確率で可能なのです。
ところが、春を迎えて夏になり、人恋しい秋になっても、ただそれだけで人を好きになることはできません。そこに異性が存在するという理由だけで、その相手に自分の意志で好きになることはできないのです。
逆に相手を好きになってはいけない結婚詐欺師が、騙す相手をどれだけコントロールできたかということより、どこまで自分の気持ちを抑えることができているのかという点については聞いてみたいところです。
恋愛のたくらみの限界は自分の気持ちをコントロールできない点にあるのかも知れません。
-2003/1/7
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