脚立(きゃたつ)を持つ姿が勇ましかった『庶務2』の江角さんに始まった未納問題も、最初は呆れたり腹が立ったりしたものですが、腹を立てるのも大変なくらいに私も私もと未納者が続きました。それなのに相変わらずテレビを見ていると腹を立て続ける人がいたりしたので、そんな人はきっと、
- 立場上腹を立て続けざるを得ない仕事熱心な人、または
(主に政治家やマスコミ)
- このときとばかりに日頃の不満をぶつける人
(主に一般人)
ではないかと思ったりしたものです。この時とばかりに便乗して酒の肴にしてストレスを発散するのも捨てがたいニュースとのつきあい方だと思います。しかし、なかには、日頃は関心を持ったこともなく、未だに給料から何円支払われているのか知ろうともしない私のような人でも、このままではいけないのかも知れないと思ったはずです。
腹が立って頭に血が上ったような人にも、そんな人を横目で睨みながら、こんなことで腹を立てるなんて単純な奴、とあざ笑う人にも、納得できるに違いない年金制度はきっと、
公平、な制度であるに違いありません。しかし何が公平なのか、という点が問題です。よく引き合い出されるスウェーデンの年金制度も、1999年に制度が変わるまでは支払う側の若者に不満が多かったようです。しかし現在は、所得比例に一本化し 低所得者には最低保障する、という制度に変わったそうです。
所得に比例して年金を支払い、受け取る額も多い、ということだけになれば、払えない人は国に見捨てられることになります。この世に生を受けたとき、好きこのんで年金も払えないような立場に自分を追い込んだ人は殆ど居ません。そんな人たちを捨て置けば、やがては独裁者らを産む土壌を作り、イラクやドイツやロシアがそうであったように、そして現在のアメリカがそうであるように、テロや犯罪増加で、手痛いしっぺ返しを受けるはずです。不運な低所得者にも保障は必要です。
しかし、誰もが同じようにもらえるとなると、まじめに払う人が居なくなり、今度は結果の平等という理想を求めた共産主義国が壮大な実験を行い結果を示してくれたように、怠け者が増えて皆が貧乏になり、食えなくなってやがて国は衰退します。
未納や未加入者への非難は続くだろうし、中途半端な年金法案も成立してしまうかもしれませんが、先輩たる
スウェーデンがどうなっているのかを知るきっかけになれば、この騒ぎも無駄ではなくなる、と思います。
-2004/5/15
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