殺傷事件後の児童の2割にPTSD(心的外傷後のストレス障害 PostTraumatic
Stress Disorder)が見られると報道されています。恐怖体験は心の傷(トラウマ:trauma)となり、その後で夢に現われたり錯覚を起こすなどのストレスを与え長く障害として残ります。
PTSDの症状を訴える人には恐怖を与える事件が存在する一方で自分を必死になって守ろうとする人もまた存在することを意識することによって深い傷が少しずつ浅くなっていくものと思います。それでも消えてしまうことはないでしょう。
幼い頃の恐怖体験や思い込みは大人になってからも影響を与え、そのために自分の気持ちが思うように働かず苦しむ人は多く存在するようです。こうした傷害の治療はまず心的外傷が何であるかを知ることから始まるようです。自分の抱える心的外傷に向き合ってその原因を知り、立ち直る人も存在します。ところがそれだけでは満足できず、さらに自分の抱える問題を解決しようとして、同じような苦しみを持つ人を救おうとしてカウンセラーになる人もいるようです。
PTSDの症状を訴える人は涙を流して自分を理解してくれる人に会うと救われると聞いています。ところがそれだけでは克服したことにはならないと思います。その傷を持っていることで同じような苦しみを味わっている人を救うことが出来るという自分の存在価値を自分の行動によって確認していくことが克服につながるという気がします。それは傷の深さに相当する強さを自分の中に発見するからかも知れません。
-2001/6/18
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