ビルの一階の隅の席で人を待っていたら、ちょっと懐かしい人に声を掛けられました。行方不明になっていたカウンセラーです。ただのカウンセラーではありません。私見ではありますが、その腕はたしかに第一級の、カウンセラーです。いままでどこへ行っていたのかと聞いたところ、意外な答えが返ってきました。
「うつ病」だったらしいのです。ある朝突然体が動かなくなり発病。そうなるともう仕事どころではないらしく、通勤が出来ない、ラジオも聞きたくない。しかも、うつ病の期間の記憶がないらしいのです。旅行に連れていってもらった記憶もまばらなんだそうです。
「うつ病にならないようにと、カウンセリングを含めた仕事をしている、いわば専門家でも、やはり条件さえそろえばうつ病になるんだなあ」、というのが私の正直な感想です。
本人は、うつ病になった原因は「多忙」だろう、と分析していました。健康や生活指導をする対象の人数が倍近くになり、こなしきれなくなったことが最大の原因のようです。
現在は薬を飲んで仕事に復帰しています。しかし問題はそもそもの原因が取り除かれたのかどうかという点です。それについては、増員が実現し仕事の負荷は軽くなったということでした。
処理しきれない問題を抱えたとき、人体システムは自らを「うつ病」状態にして、過酷な抱え込みを回避するようです。そういう意味で、抗うつ剤は一時的に気分を改善する対症療法でしかなく、問題の解決にはなりません。
人体システムが、苦しい「うつ病」という手段を使う前に、こちらとしては意志ある人間として、信念を持って「サボる」必要があるわけですが、サボれないからこそうつ病になるとも言えます。どうしたらいいのでしょうか?
もしあなたが真面目な人なら、「私が病気なったら仕事ができなくなる」と自分に言い聞かせてサボりましょう。もしあなたが、それほど真面目でないのなら、一所懸命頑張っている振りをしながらサボりましょう。
-2007/6/21
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