生き急いでいる人の口から「風邪を引きそうになったら気合いを入れるとかからない」と聞いたことがあります。この人は医者からも見放された持病をある方法を続けて克服したという経験も持っていて、精神力の重要さを身にしみて感じている人です。また太く短く生きたいと考えるこの人には風邪を引いている暇も無いのでしょう。
高熱を伴うインフルエンザを除けば、風邪は怠け心を理解してくれる友人であり、怠け心が無ければ、人は働き続けて休むことを知らず、次から次にポックリと逝ってしまうはずです。そうなると人類は滅びてしまうので、怠けることもまた心地よいと感じられるように体は出来ているのでしょう。
そんな自分も2,3日前から風邪を引き、咳をしながら仕事をすると顔が熱くなり、熱がでてぼーっとなって、これはいよいよ一大事だと仕事を休むようにもう一人の自分がささやきます。
そんなことぐらいで仕事を休んではいけないと考える人はそうすれば良いし、そんなときこそ休むべきだと考える人は温かい布団の心地よさを味わうのも良いでしょう。風邪をこじらせる前にそのどちらかに決めてしまうのが良いようです。
風邪は怠け病ではなく、もともと人間が怠け病にかかっていて、怠けているように見せない技が巧みで、それゆえに悲劇に向かって突っ走ろうとする勢いにブレーキをかけて人類の絶滅を防いでいるのではないかと、ちょっと大げさなことを考えました。
-2001/11/10
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