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なぜ女性は声が高く、男性は声が低いのか?


 思春期を迎えて、特に男性の声が低くなると”変声期”であることがすぐに分かります。自分自身の経験では久しぶりに訪れた叔母がその変貌ぶりに驚き、呆れたようにうれしがっていました。耳鼻科50音辞典によれば、思春期に男性の声は約一オクターブ、女性では約二音半下がるそうです。もちろんこれは空気を振るわせて声を出すための声帯が伸びたり厚さが変わったりするためですが、弦楽器であるグランドピアノの近くに寄って中を覗けば、音の高低を出すしくみがよく分かります。低い音を出す部分の弦は長く、高い音を出す部分は短くなっています。このように声帯も変化しているのだろうということが想像できます。

 このコラムはそうした生物学的な変化より、『なぜ、男性と女性では声が違っている必要があるのか?』ということについて考えることが主題です。男性と女性の声の高さは同じではいけないのでしょうか?今考えれば、”それでは気持ち悪い”とか、”区別するのが難しいから不便だ”などが思いつきます。さらに”高い声はより遠くへ声が通るから危険を知らせてその危機を避けるためではないか?”などと考える事もできます。しかし、それならより遠くへ声が通らない男性の場合は、危機を避けられずに滅びるしかない、ということになります。

 二つの音が同時に聞こえるとき、心地よく聞こえる場合は和音、気分が悪くなる場合は不協和音と言いますが、男女が対になると言うことは、常jに自分の声を骨を通して聞き慣れていて、それに対して快く響く異性の声を耳にした場合、それは声の相性が良いことを意味し、不快に聞こえるときは相性が悪いということになります。

 もしかしたら、そうした選別のために存在するのではないかと考えたりします。しかし、当間のホームページによれば、同じ人の声でも朝が最も低く、昼間が一番高く、夜はその中間くらいなのだそうです。これは何を意味することになるのでしょうか?声はその時の体調や、演技によっても変化するので、相性抜群と考えた相手でも、つきあい始めてその場面が変化したとき、”なんとなくしっくり来ない”と感じることがあるのは声の調子が心地よく響かないせいなのかも知れません。

 万人受けする声優がいる一方で、特定の人しか惹きつけない人がいるのは、絶対音階の中でより多くの人を惹きつける音階の声を出せる人と、組み合わせによって少数の相手に心地よく感じさせる人、つまり絶対音階タイプと、組み合わせによって初めて心地よさが生まれる和音タイプの二種類が存在するのではないかと考えたりもします。

 より多くの異性を惹きつけようと声の調子を変えて絶対音階タイプを狙えば、もしかしたらもっとモテるようになるかもしれません。しかし、それにはどうしても無理がつきまとい、いずれ化けの皮がはがれるので、やっぱり地声で心地よい和音を奏でる相手を見つけた方が長続きするのではないかという、前にも書いたことがあるような結論になってしまいました。


■参考リンク


-2002/1/23




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