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卒業式と茶髪


 その先生本人の話によれば、卒業式を前にして茶髪の生徒に「明日は卒業式だからカツラをかぶってきたらどうだ?」と言ったそうです。ところがすぐそばにいた別の先生から「それはその場しのぎの安易な方法ではないのか?」と言われて反省したそうです。卒業式の当日、茶髪娘、息子たちはやはり茶髪でやってきて、順番に壇上に上がり、名前を呼ばれた後、校長先生から卒業証書を受け取っていました。

 茶髪はたいてい校則違反になるため、先生の立場からすると「茶髪は良くない。」というのは誰にも文句が言えないくらい正しいのですが、この言葉は同時に、右から左に考えずに言える言葉です。自分の意見を言わずに済み、新たな責任も想像力も生まれない精神的には楽な言葉であるとも言えます。

 違反は違反なので茶髪賛成とは大きな声では言えなくても、文句を言われることを覚悟しながら茶髪という少数派に属して個性を主張することは勇気の要ることだし、自分で考えた証拠であると思えます。 春を迎えて卒業する人も、そうではない人もこれから先はその「考える力」が必要だと言われています。

 この春卒業された皆さん、茶髪の人もそうでは無い人も、”卒業おめでとうございます。”

 -2001/3/9


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