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帰属意識とイジメの関係



 最近のイジメがらみの事件では、弱いも者も強い者も、集団から狙われたらイジメられることが指摘されています。良い子であるか悪い子であるかは関係なく、普通の子の集団に入れなければイジメられる、というわけです。

 しかも、かつての五段階評価のように、「5」と「1」を取ってしまう普通じゃない人が狙われるようなもので、その両端が仮に転校していなくなっても、残った一番外側の人が次に狙われることになります。これじゃあそのうち誰もいなくなります。

 人を排斥することによって、人を外側に追いやることによって、自分はその反作用によって、集団の内側に寄ることができる、と、まるで動物的な勘が働いているかのようです。人をイジメることを主たる目的とした、つまらない集団が、今の日本には出来やすい環境があるのでしょうか?

 4,5年前の日本中の職場も、リストラをめぐって似たような環境にあったように思います。目立つことをすると、それをきっかけにリストラされかねない、異様な雰囲気がありました。その波が、今は学校の現場に押し寄せているような気がしています。

 帰属する集団が多く、その意識が強固であればあるほど、イジメに強くなれるように思います。たとえば生徒たちが属する集団(コミュニティ)には、

 @家族
 A地域社会
 B学校
 Cサークル

 があげられますが、イジメの相談もできない家族は、もはや家族とはいえません。家族への帰属意識が弱く、しかも地域社会への帰属意識もなく、サークルも学校にしかなければ、消去法的に学校での集団が”命”になります。そこからはずされたら、文字通り”命”を落としたくなるほど、感情の起伏が激しくなるのかもしれません。

 大人も例外ではありません。学校の先生も学校でもめ事があると、いとも簡単に自殺したりします。自分の属するコミュニティが職場にしかなければ、職場の終わりは命の終わりになります。学校の先生に限らず、職場が唯一の帰属意識が持てるコミュニティだと感じる人は多く、とても脆弱に見えます。

 地域や家族への帰属意識が薄いと、学校(職場)と自分とを繋ぐ一本の糸が切れただけで、あの世まであっけなく飛んでいってしまう、ということでしょうか?自分は何本の糸でつながっているのか、冷静に考えてみる必要がありそうです。

-2006/10/31


   

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