スーパーの自転車置き場の横を通ろうとしたところ、いつもは楽に通れるのに、その日は隙間無く置かれていて通れません。なんとか通りましたが困った自転車たちです。そのとき、”自転車置き場の乱雑さもエントロピーと同じ”と思ったわけです。つまり、放ったらかしにしておくと乱雑さは増すばかりで、決して自然にキレイに並ぶことはありません。
ところが、帰りに同じ場所を通ると、今度は楽に通れました。おそらく常駐の整理係の人が並べてくれたのでしょう。これもエントロピーと同じで、乱雑になっても、誰かがエネルギーを注げば、キレイに元に戻ります。
たとえばお肌の荒れの度合いをお肌のエントロピーと呼ぶとすると、ご存知のように、手入れをしないで放っておけば肌は荒れエントロピーは増すばかりですが、心血を注げば元の潤いを取り戻せます。
沸かしたヤカンのお湯も、放ったらかしにしておくと熱は逃げてしまい、決して元のお湯に戻ることはありませんが、熱エネルギーを注げば、元のお湯に戻ります。
自転車置き場の自転車も放っておけば次第に乱雑になり、決して自然にキレイになることはありませんが、係員が手を加えるときれいになります。
というわけで、放置自転車対策は、相手の手の甲を交互につまんで遊ぶいたちごっこのように、終わることがありません。まるで低きに流れる川の水を、自然の法則に逆らって上流に戻そうとするかのようです。力が尽きれば元の木阿弥です。
しかし、川から海に流れ込んだ水も、太陽のエネルギーがあれば、やがて水蒸気になって上空に上がり雲になり雨になって川の上流に戻ります。
自転車置き場の秩序を取り戻すためのエネルギーは、やはり自転車に乗っている人から取り出すのが一番安上がりです。しかし、モラルには期待出来ません。
そこにきちんと置けば防犯なる。金もかからない。駅や店にも近い。この三つの条件がそろえば、自転車乗りは進んで整理する方向にエネルギーを注ぐはずです。
つまりこれは、駅や店の前の一等地に、鍵が掛かり一定時間までは無料の駐輪場をつくるしかない、ということでしょうか。しかしこれなら、自転車乗り自身のエネルギーを有効活用するため、トータルでは安くあがるはずなんですが・・・。
-2007/4/8
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