xSUNxコラム・インデックス就職と仕事
働き者と犯罪者の境界線


 「ここの人たちのためになることだけやってたんじゃ儲からないんですよ」そう言いながら危ない仕事についつい手を染めてしまう商社マンもいた(る)そうです。仕事熱心なだけに、上司にそんな仕事はやらなくていい、と言われなければ、おそらく今でも、犯罪者まがいの仕事を、続けていたに違いありません。

 どう考えても時代遅れで能率が悪いのに、命をかけて頑張る人もいるようです。また、決算が近くなると、黒字にしたいがために、実際は稼いでもいないのに将来の稼ぎまで持ってきて、つじつまを合わせようとする、仕事熱心な人もいるようです。一歩間違えば粉飾決算でつかまることはご存知の通りです。

 貸した金が返ってこなければ会社は儲からない。何とか収益をあげたいと頑張る人が、早く返せと取立てを厳しくすることは十分に考えられます。厳しい取立てをすれば、借りた人が非人間的な扱いをされることは、第三者にはよくわかりますが、当事者はついついやってしまうようです。

 イラク戦争中にも、捕まえた犯人に非人間的な拷問を加えていたことが明らかになりました。これは、拷問を加えた人が特に異常な性格の持ち主だった、というわけではないようです。

 かつて、どんな性格の人でも、拷問を加えるように上の者から圧力をかけられると、相手が苦しんでいるのに拷問をやめようとはしない、という実験結果が発表されたことがあったそうです。このとき、結果を知った関係者に衝撃を与えたそうです。

 消費者金融の強引な取立てに対して、今回待ったをかけたのは金融庁でした。社内に待ったをかけてくれる人がいないと、働き者が犯罪者になっても不思議ではありません。消費者金融だから、という問題ではないと思います。

 あなたのところには、こんなときに止めてくれる人がいますか?

-2006/5/8




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