もしかしたら北朝鮮の役人なのかも知れない、と思わせるような噂がある外務省の田中均外務審議官の自宅から爆弾らしき物が発見された事件について、かねてから田中氏に対して批判的だった石原都知事が「爆弾を仕掛けられて当たり前」と発言したというので、いろいろなところから批判されています。何が問題なのでしょうか?
伝えられていることが本当であれば、田中均氏は悪人ということになります。そしてもちろん、気に入らない人を爆弾を使って懲らしめようと考え、爆弾を仕掛ける人も同様に悪人です。したがって、今回の事件は悪人Aという敵と、悪人Bという敵の間の戦い、つまり敵同士の戦いであるとも言えます。
ところがいずれか一方が悪い、と強調してしまうと、敵の敵を味方にしてしまうリスクが生じます。この機に乗じて田中均氏を非難すると、テロの味方をするのか、との非難を甘んじて受けなければなりません。
そのような悪人が政治家なら選挙で落とすことができますが、役人が悪事を働いても、責任をとってもらうようなしくみがないことも確かです。役人がその法律という名のしくみを作っているのですから当然といえば当然なのかも知れません。
今回の件で、政治家の皆さんには「テロを容認するような発言はとんでもない」という、敵を作らない当たり前のことだけを語るのではなく、この際、田中均氏に関する疑惑をはっきりさせて欲しいと思います。
もし、田中氏が日本の利益に反することを行っていたのなら、目に見える形で処分が必要だし、そうではなく、「実は日本や日本人のために働いているのだが、外交上の機密に属するので、残念ながらその証拠は明らかにできない、その代わり、彼がシロであることは私が保証する」、と言った具合に外務大臣とか総理大臣が明言すべきです。
そうでなければ、テロリストにテロの口実を与えてしまいかねない、と考えます。
-2003/9/13
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