浅田農産の会長夫妻が自殺したというニュースを知って、皮肉にもこれが日本で最初の鳥インフルエンザに関わる死者か、と思いました。周囲に多大な迷惑を掛けた人でも、死んだとなれば悪く言わないものだ、と教えられて育ったためか、これで考える力を失ってしまいそうです。
こう思うのはもちろん私だけではなく、多くの日本人に共通していることだと言われています。つまり、どんなに悪人であったとしても死ねば仏となって罪は消えてしまう、と考えるわけです。これは死者を浄化する仏教的な教えが日本に浸透しているからだ、と言われています。
しかし、今回の自殺については、鳥インフルエンザの二次感染が広がっていて周囲への迷惑が続いているため、死によって真相解明が遅れ、ますます周囲の人々に迷惑をかけることになります。
となれば、死んだ人を責めても仕方がない、と済ますわけにもいかなくなります。このへんのところが徹底しているのが中国人だと言われています。つまり、中国では悪人となればたとえ死んでもその死者にむち打つ伝統があると言います。
私は少しばかり中国人の考え方が分かったような気がしたのですが、一方では、そうかもしれないが、悪人と呼ばれようが善人と呼ばれようが、生きている間は地にへばりついて少なからず地球を汚しては迷惑をかけている訳ですから、似たり寄ったりです。
そんなことより、”死んだ方が得だ”、と会長夫妻に思わせるような周囲からの圧力のかけ方も失敗だったのではないか、という気がします。
-2004/3/9
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