東京都町田市で、逮捕されそうになった暴力団員が自宅に拳銃を持って立てこもる事件があったばかりですが、愛知県の方でも立てこもり事件が起こりました。昔の妻とよりを戻そうと試みて失敗し、その元妻を人質にして銃を持って立てこもったようです。こうした荒っぽい事件がある一方で、目立たないものの、静かに立てこもる、「引きこもり事件」が全国のいたるところで進行中です。似て非なる両者の違いは何でしょうか?
立てこもりの原因を調べてみると、いずれも現状に不満があることがわかります。東京の事件では暴力団の先輩からの要求がきつくてやってゆけないと感じて先輩に銃を発射。その後の捜査中に立てこもっています。一方愛知では別れたままではやってゆけないと感じた結果の立てこもりなのでしょうか?そういう意味では引きこもりの方も、多くは学校や勤務先など、社会のなかでやってゆけない、ということが原因になっています。
しばらくは不満を持ったままやってみるものの、やがて我慢が限界を超えて、ついに行動に出る時がきます。立てこもりは銃を持ったり人質をとったりと、それだけで十分に脅威で、しかも法律に違反していることから、ニュースになって全国に流れ、警察や報道陣も大勢やってくるので、逮捕されるのは時間の問題です。
一方引きこもりの方は、これもしばらくは学校や勤務先などで我慢を続けていますが、やがて何かをきっかけにして、行動に出ます。家の中に閉じこもる、という行動です。しかし引きこもりの場合は、それだけでは法律に違反しておらず、多くの場合は脅威でもないので、警察沙汰にはなりません。だから人知れず長いことこの状態が続くことになります。
両者とも現状を変えたいという欲求が発端でありながら、立てこもりはそれが犯罪であるがゆえに公権力が働いて、ほぼ自動的に刑務所に送ってくれます。そこでは、頭を冷やす機会になるかもしれず、そうはならずに今より事態が悪化したにしても、強制的に現状を変えることにはなります。
一方引きこもりは、なかにはたとえば家族に対して暴力事件などを起こし、警察の厄介になる人もいますが、たいていは事件にならないため、公権力は働きません。引きこもりという状態から抜け出すためには、家族が変わるか、自分が変わるしかありません。
しかし自分が変わった結果その状態から抜け出す方が、時間はかかっても結局は近道のような気がします。
-2007/5/19
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