拉致問題はこの一年間、ジェンキンスさんの件を除くと殆ど進展がないままになっています。解決に向かう方法はありそうですが、その最も効果的だと思われる方法は、とても実行に移せそうにありません。それは北朝鮮の問題と言うより、日本側にあるように思います。
最も効果的な方法というのは、拉致問題と共に経済交流を進めることだと考えています。双方の利益になることを進めてゆくのが基本だと思うからです。冷静に考えれば最も効果的だと思える方法でも、感情的には最も避けたいところだったりします。
拉致問題が解決へと進んでゆけば、経済交流も進み金も入る、と北朝鮮側が判断できれば、さすがに動き出すに違いありません。しかし現状では北朝鮮に投資して工場を建てたいと考えるメーカーはないだろうし、メイドイン北朝鮮となれば、日本人の多くは買わないはずです。
北朝鮮の海産物や製品を積極的に買い、交流を進め、それとともに情報が北朝鮮に入り込むようにすれば、今よりは進展することは間違いない、と思えてもそれはできないのです。
効果的な制裁を周辺諸国と共に本気でやれば、北朝鮮は崩壊してしまう恐れがあり、そうなれば混乱のなかで拉致被害者らが無事で済むのかどうか疑問です。北朝鮮に腹を立て、仕返しとして制裁すれば、ますます事態は悪化することは解っていながら、どうにもならない状況です。
仕返しのために瓶に火薬を入れて隣の教室に投げ込めば、結局は捕まり本人が一番損をするように、進展しない拉致問題に腹を立て制裁を実施すれば、結局日本が一番損をするように思えます。
とは言いながら拉致問題を進展させようと思えば感情がそれを許さず、感情のままに制裁すれば北朝鮮はますます頑なになり拉致問題の進展は遠のきます。このジレンマはどうにもならないのでしょうか?
-2005/6/15
●当サイトは全ページリンク・フリーです。連絡も要りません。
Copyright(C) 2000-2006 xSUNx(サン) all rights reserved.