22日(土曜日)に小泉総理が北朝鮮を訪問し金正日総書記と会談、五人の家族が帰ってきました。しかし、安否不明10名については何も新しい情報が得られなかったことで、反発や不満が強いようです。拉致被害者にとっては当然の気持ちだと思います。それならば小泉さんは行かない方が良かったのでしょうか?
小泉総理は、切り込み隊長として”悪なる”北朝鮮をメッタ切りにして、さらわれた人たち全員を連れて帰ってきて欲しかった、そういう気持ちが我々の心の奥底にあるのかも知れません。しかし、小泉総理は時代劇の『桃太郎侍』でも『水戸黄門』でもありません。
忍耐を要する交渉ごとを、テレビで報道するのは危険なのかも知れません。面白かろうが面白くなかろうが、交渉ごとは続くし、それを報道しなければならないからです。訪朝の経緯やその結果に、時代劇のような”爽快感”を求めてはいけない、と思います。
落ち着いてよく考えてみると、人道支援は拉致問題とは関係なくやるべきことだし、ジェンキンスさんや二人の娘さんたちが日本に来ることは”帰国”ではありません。帰国とは、外国から自分の国に帰ることです。ジェンキンスさんや二人の娘さんたちにとって、日本は妻の国であり、母親の国です。
安否不明者10名について明らかにする必要があることや、核を持っていても得にはならないことを小泉総理が金正日さんに直接訴えたことに意味があった、と考えています。北朝鮮が金正日さんの意志で動く国なら、それがこれからにつながる、と思うからです。
-2004/5/23
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