海外ではトップニュースでも日本ではほとんど伝えられないニュースの一つに、パキスタンで自爆テロがあります。背景には何があり、我々の生活にどう影響し、いつまで続くのでしょうか?
本日24日、自爆テロとみられる爆発がパキスタンで二箇所同時に起きた、と報じられています。狙われたのはビルとバスで、いずれもある機関を狙ったもののようです。
その機関とはパキスタンの統合情報局。統合情報局ビルそばと、同情報局職員の乗ったバスで爆発が起きたことから、この機関が狙われたことは明らかです。
統合情報局は、パキスタン統合情報局 (Inter-Services Intelligence of Pakistan)のことで、かつてはタリバンを組織し、このタリバンを通じてアフガニスタンを支配していた、とされています。
つまりパキスタンはかつて、タリバンやイスラム過激派とは味方同士だったことになります。しかし、あのニューヨークでのテロ(911j)以降はアメリカの意向を受けて、過激派とは切り離され、現在では敵対する機関となっているようです。
自爆テロは、過激な考え方を持つ若い男女によって行われること、しかもその対象の多くが、アメリカやアメリカを支持する組織という点で一貫しています。
パキスタンの大統領は、ムシャラフという人で、1999年に軍事クーデターで政権をとっているようです。民主的に選ばれた大統領ではありません。つまりパキスタン国民に支持されているとは限らない、ということです。 しかも、アメリカ寄りです。
パキスタンには、「統一行動評議会」、「パキスタン人民党議会派」、「パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派」などの野党があるようです。
「パキスタン人民党議会派」はブット氏が、「パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派」はシャリフ元首相が率いているらしいのですが、ブット氏とムシャラフ大統領が接近した際も、自爆テロ(10月18日)が起きています。
自爆テロが具体的にどの組織によるものかが特定されていないことから、アメリカ的なものを快く思わない、しかも、失うものを持たない過激な若い人たちが、アメリカ寄りになろうとする動きがあればそれに反応するかのごとく、自爆テロが起きているように見えます。
アメリカはテロ退治と称して攻撃したイラクから引くに引けなくなり、かなり以前にアメリカ兵の犠牲者が千名を超えました。
タリバン退治と称して攻撃したアフガニスタンは今や世界最大の麻薬供給基地となり北朝鮮より危ない国になっています。
イランは相変わらずアメリカが嫌いで、核の濃縮をやるという動きを続けています。
パキスタンがいつまでアメリカ寄りでいられるか、むずかしいところです。
最近感じるのは、アメリカに関わることそのものがリスクが高いのではないか、ということです。ドル建ての預金のリスクが高いことは、例のサブプライムローン問題で明らかになりました。アメリカが誇る投資ファンドも、先物取引で原油の値段を上げている、とされています。
アメリカ的なものの考え方が今の時代に合わなくなっている、のかもしれません。
-2007/11/24
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