昨日もまた、イスラエル軍が避難所を空爆して60人以上(うち子供37人)の市民が犠牲になったことに対して、国連から「強い遺憾」が表明されたというニュースが流れました。7月12日の、ヒズボラによるイスラエル兵拉致に始まったこの「レバノン危機」では、イスラエルの「やり過ぎ」が目に付きます。やりすぎの原因は何でしょうか?
一つには、首相の交代があるといわれています。これまでは軍を抑えられる軍出身のアリエル・シャロン首相でした。しかし、今年からそうしたにらみが利かないとされるエフード・オルメルト首相に代わっています。つまり軍の暴走を止められないのではないか、というわけです。
二つ目には、やはりアメリカの後押しがあるからだろう、と思います。飛んでいる飛行機はアメリカが飛ばしているようなものです。イスラム原理主義者らがアメリカを嫌う理由がよく分かります。
三つ目には、これは歴史的な背景になりますが、大航海時代・植民地支配以降続いている、武力による支配の習慣があるように思います。コロンブスが航海を始めた頃は、交易のメインはアラブ人・インド人・シナ人でした。そこに、船に武器を積み無理やり交易による利権を手に入れてきたのが欧米諸国です。そしてその伝統を、今でも強く受け継いでいるのがアメリカ、そして無理やりパレスチナの地に建国されたイスラエルです。
しかし、そんな暴力的な支配が長く続くはずはありません。今はアラブ地域の反発のうねりが始まっているのだろう、と思います。その昔アメリカではインディアンをやっつける西部劇が”正義”として映画化されていました。今ではそれは”侵略”だったという評価に変わっています。
四つ目として、これは思想な背景になりますが、ユダヤ教そのものが「我」の強い宗教であることにも原因があるのかもしれません。ユダヤ人だけを「選ばれた民」とし、圧倒的な武力で自国を守ろうとするのは、経済的にも精神的にも続けるのは難しい、と思います。
-2006/8/1
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