郵政民営化で小泉総理は、法案が通らなければ衆議院を解散する、という姿勢を崩していないようです。自分の政権が終わることをなんら苦に思っていないようです。小泉総理の、この頑固な姿勢、つまりやる気はどこから湧いてくるのでしょうか?
フロイトによれば、人間とは本能に忠実な「イド」という名の馬に、「自我」という名の旗手が乗り、「超自我」という理想の世界を目指すもの、なんだそうです。
理想を求めて、騎手が山頂に向かおうと手綱をさばいても、馬は道ばたの草ばかり食っている、というのが現実です。理想的な欲求と、現実的な欲求が一致しないから困るわけです。となれば、両者が一致すればどんどん進むであろうことが、容易に想像できます。
小泉総理にとっての理想的な欲求と現実的な欲求とは何でしょうか?理想的な欲求は、特に小泉総理に限らず、政治家一般に言えることだと思います。それは、政治家として名を残すことです。大政治家として名を残すことです。小泉総理は、明治維新の時のような改革が今の日本には必要だ、と言っていたように思います。
問題は、その向かう方向が本能と一致しているか、という点です。本能の一つとして、人間はもちろん動物にも共通に見られる欲求は”仕返し”です。この仕返しのために湧いてくるエネルギーはバカに出来ません。悔しさをバネにして成功した例は良く聞くところです。
小泉総理はかつて旧福田派に属し、旧田中派によって脇へ追いやれれてきた、という過去があるそうです。自民党を壊すこととは、旧田中派(借金主義)を壊すことであり、改革をすることを意味します。改革をすることと仕返しすることが見事に一致しています。
”なんだ個人的な仕返しがエネルギーの源泉か”などとバカにしてはいけないと思います。なぜなら、ユダヤ教やイスラム教、そしてキリスト教や仏教でさえ個人的な仕返しから生まれた、と思うからです。ただしたとえば仏教の場合は、人間が持つ本能(煩悩)に対する仕返しですが・・・。
理想に向かう欲求と本能的な欲求が一致する職業に就くことを”天職を得る”というと思いますが、小泉総理は、この天職を得たことになるのでしょうか?
-2005/8/7
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