水の中を泳ぐ魚に、水のことを思う心があれば、水もその気持ちを汲み取ってくれるに違いない。これが『魚心あれば水心』です。地域の土地を基地として使うアメリカや国に、地域のことを思う心があれば、地域もまたアメリカや国の気持ちをくみとってくれるに違いない。
しかし、最近の米軍再編に伴う基地返還の話は、魚心とか水心というより、下心が渦巻いているような気がします。
一つ目は、返還された土地を売って一儲けしよう、と渦巻く国の下心です。仮に基地の一部返還が実現したとしても、その土地は米軍から地域に返還されるのではなく、米軍から国(日本)に返還されるらしいのです。しかも、財務省管轄の・・・。
地元は下手をすると、財務省から、国に返還された土地を買い取ることになりかねません。仮に2ヘクタール(大体6000坪)が返ってきたとしても、時価で買い取るとすると、坪100万なら60億円かかる計算です。これじゃ苦労の末に返ってきても地元には戻ってこない可能性があります。
次は返還を機会に公共事業を持ってきたい、と渦巻く下心です。沖縄の基地の場合、米軍の再編によって海兵隊がグアムに移転するわけですが、返して欲しい普天間の海兵隊をまるごとグアムに移転すれば、普天間基地は空っぽになって戻ってくるはずらしいのです。ところが不思議なことに、普天間の移転が問題になっています。
しかも、環境に影響を与えるから沖につくるべきだとか、騒音が困るから飛行経路を変更して海側に持ってくるようにしたとか、まことしやかな話題がニュースをにぎわせています。つまり、返還に絡めて、必要のない公共事業を持ってきたい、ということなのだろう、といわれているわけです。
しかし下心とはいえ、それが地域や本人たちのためになるなら、”さすがに抜け目がない。うまくやってる”ということになるのですが、いまどききれいな海を埋め立てる公共事業をやって、誰のためになるのか。かなり疑問です。
-2006/5/30
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