これは中学の頃、休みの日に皆で集まりすき焼きを食べたことがあったのですが、食べた肉が旨かったと学校で話したところ、同級生の女子の一人が、複雑な顔をしていました。訳を聞くと、自分も昔は肉が好きだったけど、今は嫌いになった、と言うのです。
なぜ彼女は嫌いになったのか、それは小学生の頃、肉を食う奴は野蛮人だ、と主張するグループがあり、その空気が教室に蔓延したため、新たに給食で肉を残す人まで現れたことがありました。彼女もその中の一人だったらしく、そうした経験から肉が嫌いになったらしいのです。
当時の先生たちは好意的に解釈し、宗教的な理由で肉を食べない人もいるようだ、と話していましたが、私は本当の理由が何となく解るような気がしていました。そのグループが敬虔な仏教徒だとはどうしても思えなかったからです。本当の理由が別のところにあるのはよくあることです。
私が日の丸や君が代に複雑な思いをするようになったのは、日の丸は戦争で汚れている、という主張を聞いてからでした。ところがその後、日本以外の国旗や国歌もずいぶん汚れていることが解ってきました。星条旗はその最たるものです。それならばなぜ日本だけがことさらにそのような主張がされたのでしょうか?
もしかしたら、自分たちの思想を広めるために、国旗や国歌を利用したグループがあったたのかも知れない、と考えています。オリンピックなどで、各国の選手たちが敬意を払う神聖な国歌や国旗を、もし自分たちの活動のために利用したとすれば、そのうちその人たちにはバチが当たるのではないか、という気さえします。
永年、日の丸や君が代は汚れていると主張してきたために、最近の学校の入学式や卒業式での君が代斉唱で、起立しない、あるいは起立できない教職員がいるようです。
君が代で起立しないことが平和につながると信じるのなら、不起立を続ければ良いし、そんなことでは平和につながらない、と考えるのなら起立すれば良いのです。平和という目的のためにどのような手段を用いたら良いのかという問題で、判断に困ることもなさそうです。
しかし、平和のためと主張していながら、実は組織拡大のために日の丸や君が代を利用してきた人がいるとすれば、その人たちは判断に迷うかも知れません。君が代斉唱で立てば組織に反することになり、立たなければ法律に違反することになるからです。
-2004/6/1
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