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オープンカフェが流行れない理由


 わが街の商店街にもパリのシャンゼリゼ通りのようなオープンカフェが欲しい、と考えたことがある人は多いと思います。ところが、そんなおしゃれな風景にはなかなかお目にかかれません。これには、我々の知らない深い訳でもあるのでしょうか?

 日本で見かけるオープンカフェらしきものとして個人的に思い浮かぶのは、深大寺です。東京都調布市の深大寺には、木立の間に赤い布をかけだ台がおいてあり、そこに座ってお茶や蕎麦をいただきます。観光地にはよくある風景です。こうした和風オープンカフェには、緑豊かな環境がよく似合います。

 街中でも店の外に白いテーブルと白い椅子を置いた店を見かけることがありますが、次に訪ねたときにはなくなっていたりします。何が良くないのでしょうか?

 実際、店の外に何とか場所を確保して、椅子とテーブルを置いたとしましょう。まず最初に気になるのは通る人の視線です。通り過ぎる人がこちらをジロジロ見るような気がするからです。しかし、これは思い過ごしだと思います。オープンカフェが当たり前になると、立場が逆転し、前を通る人の方がジロジロ見られるようになるに違いない、と思うからです。これはまさに、人の少ない動物園で、サルたちからジロジロ見られているような逆転感覚です。

 次に気になるのは、冬は寒いのではないか、という疑問です。しかし、日当たりが良く、冷たい北風を避けられる場所を選べば、日向ぼっこ感覚でお茶を楽しむことができます。

 しかし、決定的かも知れないと思える問題のひとつは、日本では日が当たりすぎて暑く日焼けしてしまうのではないか、ということです。冬にはうれしい南側も夏になればNGです。また、雨の多い地域もNGです。雨ばかりでは外のテーブルが使えず、稼働率が下がるからです。
 
 日照時間が短く、日の光をむさぼるヨーロッパなら、寸暇を惜しんで日に当たろうとオープンカフェに足が向くのかも知れません。オープンカフェが流行るかどうかは、その地域の気候に大きく左右されそうな気がします。

 となると、日本でオープンカフェを流行らせるためには、オープンカフェに適した”気候”を店内に作り出す必要がある、ということになりそうです。

-2006/5/24




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