こんなふうに書くと、あなたはライブドアの株主ですか、と疑われそうなので先に断っておくことにしますが、幸か不幸か、個人的には株を買ったことは一度もありません。株をやらない理由の一つに、バブル期のトラウマがあります。日経平均株価が4万円くらいあったバブルがはじけた後、証券業界の不祥事が明るみになったことがありました。
彼らは、額が小さく手間ばかりかかる個人投資家を業界の隠語で、”ゴミ”とか”チリ”とか呼んでいたようなのです。そして大口の投資家には、損失補填(そんしつほてん)までやって、”お得意様”が損をしないようにしていました。これで株や業界に対するイメージはガタ落ちになり、信頼が回復するには10年はかかるだろう、といわれました。
そしてそれから10年以上が経ちました。ライブドアの株主は多くが個人投資家だとされています。ライブドアに証券取引法違反をするような”病人”の疑いがあるのなら、まず精密検査に当たる、今回の捜査が必要になるわけですが、その副作用はすさまじく、ライブドアの子会社や本体はもちろん、そこに投資している個人投資家もどうなってもよい、という姿勢が見え見えです。
地検はともかく、マネックス証券をはじめ、どうも証券業界は個人投資家に冷たいように思います。 「手術には成功したが、病人は死んだよ」というブラックジョークを思い出します。
今は、病気の治療を最優先するより、病人を優先する医療に変わりつつありますが、証券業界は、自分たちの重要な”お得意様”に育ちつつある個人投資家を大事にしようという気になってくれているのでしょうか?
-2006/1/19
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