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ヤミ金融を支える心理について


 ヤミ金融から金を借りてから2ヶ月後には、借りた後に数倍の額を返したのに足りず、その金を返すために隣近所から金を借りてもまだ足りずに、やいのやいのの督促に疲れ果て、ついに自殺に追いやられたというニュースが流れました。

 悪の代表のように報道されているヤミ金融の罠にかかったら、自殺したくもなるかもしれない、と思わせるニュースではあるんですが、ここで被害者と報道されている人たちは実はすでに人生に疲れ果てていて、自殺する正当な理由を探していたのかも知れない、という気もします。想像される疲れの理由は夫と兄に対する看病疲れです。

 その疲れをいやす方法を知っていたなら、この悲劇を防ぐことができたのかも知れません。高齢者とは言え、中心になったのは女性ですので、おそらく女性共通の疲労感を覚えたのかも知れません。それは、

 現状に満足しきっている男性、あるいは将来に期待を持てない男性を相手にすることによって受ける疲労感、いらだち、焦燥感です。女性は、相手の男性が太っているとかやせているとか、背が高いとか低いとかで、いらだつのではなく、その容貌が向上心のなさを象徴していると直感したときにいらだつのだろうと思います。ちなみに女性の年齢には関係がないそうです。

 それなら、責任はヤミ金融ではなく兄や夫なのか、ということになりますが、やはりそう主張するには無理があります。なぜなら、好きこのんで妹や妻の世話になろうと考えたとは思えないからです。

 という訳で、やはりヤミ金融が責められるべきだろうと思います。銃の発砲によって亡くなる人が無視できないほど多いとき、その被害者を減らす一番の方法は、実は銃を取り上げることではなく、銃を発砲したくなる理由を取り除くことだそうですが、銃を持たないにこしたことはありません。

 さてそのヤミ金融の被害者は2002年で12万人を越えると警視庁より報告されているそうです。その加害者となっている人たちはどういう人たちなのでしょうか?

 加害者を形容する言葉として登場するのが、暴力団幹部、風俗と直結、出資法違反、チンピラ、嫌がらせ、風俗に売り飛ばす、と言ったところです。おそらくその筋の人たちかそれに準ずる人たちなのでしょう。

 それならば、その人たちはそれほどの悪なのでしょうか?悪だとしても、わかりやすい悪です。被害者の多くもヤミ金融と薄々知りながら金を借りているのだろう、と思われます。

 それより、相談窓口を設け、被害者救済に動いているという姿勢を見せながら、被害者が窓口を訪れると、不思議なことに相談に乗ろうとしない弁護士や職員がいるらしいということです。それが事実だとすれば、その人たちの方が悪質です。それは被害者をだましていることになるからです。

 それにしても、ヤミ金融で加害者に当たる人たちはなぜそうした悪に手を染めるようになったのでしょうか?それにはそれなりの理由があるはずで、そうなったのは、おそらく環境や偶然や社会など、本人以外の理由が大部分を占めると思われます。

 しかし、そうだとしてもヤミ金融に手を染めているという罪は消えません。捕まって牢屋に入るのは社会のほうではなく、自分自身なのです。悪に手を染めることになった理由の大部分は、おそらく社会のせいでしょうが、その社会は(あなたの)罪までは背負ってくれません。

 だから、自分が悪に手を染めたのは社会のせいだと、たとえそれが真実であったとしても、真実を語るだけで良しとしたり、その社会に仕返ししようとしたら罠にはまります。それは自分自身に対する闘いにおいて、負けを認めたことと同じ意味になるになる、と思うからです。

-2003/6/16
-2003/6/18 一部修正




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