FIFAワールドカップ(TM)開催初日の5月31日、フランスを破ったセネガル。さらに本日(6月16日)のスウェーデン戦でも勝利し、ベスト8入りを果たしました。18日の日本vsトルコ戦では日本が勝つことになっているため、セネガルは日本と戦うことになります。
開催初日のフランス戦で「セネガルはアフリカの隣国には負けても、フランスだけには負けたくないと考えている」という解説があったように、セネガル独特の事情がありそうです。セネガルという国はどういう国なのでしょうか?
<セネガルという国>
セネガルという国はアフリカの最西端にありました。日本からセネガルに旅行しようとすると、東京または大阪からパリまで飛び、その後セネガルの首都ダカール行きに乗り換えるというルートになります。
パリからダカールというルートはその距離から考えても日本から香港、グアム、そしてシンガポールに向かうような感覚のようです。
ちなみに、有名なパリ・ダカールラリーのルートはフランスの北部アラスを出発して南下し、スペインの首都マドリードを経由してジブラルタル海峡をフェリーで渡ってアフリカ大陸に到着、モロッコ、モーリタニア、セネガルと続きその総延長は9436kmになるそうです。
空路といいラリーといい、フランスとセネガルとの関係がこれほど深いのはフランスがセネガルの旧宗主国であるからということになります。観光地を自認するセネガルの最大の観光客はフランス人。公用語はフランス語。
セネガルの宗教は9割がイスラム教ですが、コーランはフランス語に訳されて読まれているといいます。セネガル人は米と魚をよく食べながらも、朝にはフランスパンとカフェ・オレを楽しむイスラム教徒ということになります。
現在のワッド【Abdoulaye WADE 】大統領はフランスのベサンソン大卒。身長が2mを越えるため世界一背が高い大統領としてギネスブックにも載っているそうです。
観光以外のセネガルの産業はピーナッツ。日本でピーナッツと言えば千葉県。その年間生産量は約2万トン。セネガルは約50万トンです。(ちなみに世界最大のピーナッツ生産国は中国で約1000万トン。全世界では約3000万トン(1998年))
<セネガルが強い理由>
- 魚を食べるため頭脳プレイに向いている
アフリカの西海岸に位置するため魚もよく食べられているようです。このためか頭も良く、初代大統領はノーベル文学賞にノミネートされたほどです。
- 4年前も出場する実力があった
日本と同じように4年前のフランス大会にも出場できる実力があったのだそうですが、できなかったのはチームをFIFAに登録するのを忘れていたからだと伝えられています。もしかしたら、この”ついうっかり”がセネガルチームの弱点かも知れません。
- フランスのリーグで活躍
これはよく言われていますが、経験は豊富なようです。
- 暑さに強い
ヨーロッパの人なら日本の今頃の暑さが耐えられないかも知れませんが、セネガルの人々にとってはなんでもないことでしょう。
- 潜在意識から来る底力
セネガルについて調べてゆくうちに知ったのは首都ダカールの3キロ程沖にあるゴレ島という島の存在でした。その島は上の地図では拡大しても出てこないくらい小さな島ですが、かつてアフリカ中の人達がこの島に強制的に集められ、奴隷として新大陸であるアメリカ大陸に売られていったという歴史があります。
その悲劇は16世紀から19世紀まで続き、被害者の総数は数千万人に及ぶと言われています。この世に奴隷になるために生まれてくる人などいるわけがなく、奴隷として扱われる事実があるだけです。サッカーという競技で勝つことが民族としての誇りを取り戻すことにもなります。音楽好きで明るい国民性が逆に底力を隠しているようにさえ思えます。
しかし、日本チームと闘うことになる場合はその底力というやつを”ついうっかり”どこかに忘れてきて欲しいものです。
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