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温暖化は本当に進んでいるのか?


 俳優オーソン・ウェルズの迫真の演技に、途中からラジオドラマ『宇宙戦争』を聞いた一部聴取者は本当に火星人が攻めてくるものと信じてパニックになったとあります。これは1938年のアメリカで実際に起きた有名な話です。

 異常気象を何度も経験し、その原因が地球温暖化だと言われ続ければ、そうかもしれないと思えてきます。しかし、複数の学者がまだ未知数の部分が多いと主張すれば、最近の温暖化が幾たびも氷河期を経験した地球の歴史を振り返ったときに、ここ数十年だけのデータで本当に温暖化していると信じて良いのだろうかと疑いたくもなります。

 もし、自分が地球環境のために活動していたら、”実は温暖化などしてはいない”と言われたらどう思うでしょうか?心配していた温暖化が進んでいないのだとすれば、嬉しい事実であるはずです。ところが、環境問題に熱心な人ほど温暖化を信じたがっているように思えます。

 もし、自分が後ろめたいくらいに有害なゴミを出すような仕事をしていたら、おそらく地球が温暖化しているという報告を信じたくないはずです。

 仮に地球温暖化が事実だとすれば、それによって何が問題になるのでしょうか?

 南極や北極の氷が溶けて、水位が上がり、多くの島々が消えてしまうという問題もあります。もっとも説得力を感じるのは南極大陸の上空で発見されたオゾンホールです。生物に有害な宇宙線や紫外線が地上に到達するようになり、オーストラリアでは皮膚ガンの発生が増えているという報道があります。

 オーストラリアで進められている皮膚ガン予防キャンペーン『SunSmart』で紹介されているデータによると、オーストラリアでは年間72万件を越える皮膚ガン除去手術が行われているそうです。

 ところがそれにも拘わらず、ビーチで肌をさらして日焼けに励む人々は後を絶たず、それどころか気軽に焼ける日焼けサロン(sun room)の人気が上昇中だとか。これはどうもたいていの皮膚ガンが除去手術で治ってしまうからのようです。

 一方メラノーマと呼ばれる悪性黒色腫は一般の皮膚ガンよりたちが悪く、1997年には910名の人々がこのメラノーマで死亡しています。連邦政府が負担する手術費用もバカにならず(3億オーストラリアドル)、何とか皮膚ガンを防ごうという意気込みがこのキャンペーンから伝わってきます。ところが不思議なことに、当然関心が高いはずのオゾン層【ozon layer】という単語がこのサイトからは検索されませんでした。

 南極にオゾンホールがあるのなら、昭和基地で暮らす南極越冬隊やペンギンたちの健康は大丈夫なのでしょうか?通信総合研究所南極FAQによると、太陽が高く上がらないので紫外線どころか、青い光さえも届きにくい状況にあるようです。またペンギンには背中に黒い毛が生えていて直接日光が当たらないから大丈夫ではないかとあります。

 「オゾン層によって有害な宇宙線や紫外線の進入を防いでいる」とよく説明されます。この有害な紫外線とはどういう意味でしょうか?どの程度有害なのでしょうか?

陸上生物の誕生との関係
 地球は約46億年前に誕生、海で生まれた植物の光合成によって空気に含まれる酸素の量がふえ、やがてオゾン層がつくられます。こうなると、陸上に上がった植物は死ななくなって生き延び、次に植物という食糧が増えた陸上に動物もあがるという具合です。従って、「オゾン層が無くなると陸上に生物は住めなくなる」と説明されることがよくあります。

二種類の紫外線
 中央大学情報工学科オゾン層は実際に破壊されているのかによると、日常さらされている紫外線はオゾン層を通り抜けた波長の長い紫外線で、有害な紫外線はそれより波長が短くなっていて、DNAを破壊するとされています。(190〜297nm)

最近の測定結果
 環境省の発表資料我が国におけるオゾン層の状況に、1991年から2000年までの10年間、札幌上空のオゾン全量の推移を示すグラフがありました。このグラフを見る限り、必ずしもオゾン量が減っているとは言い切れません。1993年にわかりやすい減少がみられますが、これはピナツボ火山爆発の影響ではないかと推定されています。

 最近40年くらいの日本上空のオゾン量を示すグラフをみると、那覇上空では横ばいで、どちらかと言えば微妙に増加しています。一方札幌上空は穏やかにオゾン量の減少が見られます。それなら札幌は危険なのかといえば、北へ行くほどオゾン量は多く、減少している札幌が一番オゾン量が多いという結果になっています。


温暖化はしていないということか?
 気象庁「20世紀の日本の気候」についてと題する発表資料に、過去70年弱の冬日と真冬日の日数推移を示すグラフがありました。このグラフをみると、両方とも減少傾向にあります。つまり寒い日が減っているということは、暖かい日が増えているという意味であり、過去70年間日本の気候は温暖化の傾向にあるという結論になります。

 「日本上空のオゾン量は減少し、温暖化も進んでいる」という結論になりました。この結論を深刻だととらえるか、たいした影響はないととらえるかは、人それぞれの立場や生き方によって異なってくると言えそうです。

-2002/7/1




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