ニュース・キャスター【newscaster】とはニュースの解説や論説を交えながら報道する人なのだそうです。ニュース・キャスターという言葉が日本で使われはじめたのは30年以上前だろうと思います。TBSでニュース・コープという番組が放送されていました。それは夕方の6:30にスタートだったと記憶しています。そのニュース自体にあまり興味のない年頃だった自分でも、キャスターには知らないうちに親近感を抱いていました。実はそれが分かったのはそのキャスターが今日で番組を降りるということを自から口にしたときでした。
キャスターにも定年があることなど当時の編者は知るはずもありません。常に世の中で起きていることを分かりやすく教えてくれる人だから、特別な人だと感じていたのですが、やはりその人も普通の会社員であったという現実を知ったわけです。しかし、偉大なる会社員でした。
インターネット上に数多く存在するホームページもテレビの番組も実に個人的なメディアだと考えています。見る人は他の多くの人が一緒に見ているという現実をついつい忘れてしまいます。それは自分だけに語りかけていると感じてしまうわけです。
キャスターとしてどれだけ成功して有名になっても、語りかける相手は犯罪を犯した犯人でもなく、テロを行った非難すべき人でもなく、自分の子供や父母や祖父母やあるいは近所の人達に、今世の中で何が起きていて、どうしたらよいのかを知恵を絞って解説してくれることこそニュース・キャスターの使命ではないかと考えています。
もしそうではないとすれば、そのときはおそらく視聴率という悪魔に向かって語りかけているのかも知れません。
-2001/11/6
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